ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

その雛飾り、118段につき... 率直に「五人囃子とかダブってるのでは?」と聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.02.18 20:00
0

静岡県賀茂郡の素戔嗚神社(すさのおじんじゃ)では、2018年2月22日から3月4日の期間で「素盞鳴神社雛段飾り」が行われる。

これは、1月20日から3月31日の期間で行われる「雛のつるし飾りまつり」のイベントの1つで、驚くべきは雛人形を118段にわたって飾る、その迫力だ。

「素盞鳴神社雛段飾り」の様子(画像はプレスリリースより)
「素盞鳴神社雛段飾り」の様子(画像はプレスリリースより)

もともとは、寄付を受けた雛人形に日の目を見せるため

普通の雛壇が7段や5段といったものが多い中、118段とは文字通りケタ違いだ。

「もともとは、素戔嗚神社に向かう参道にある階段が118段だったんです」

と、雛飾りなどを主催する稲取温泉旅館協同組合の担当者は、18年2月14日のJタウンネット編集部の取材に語る。

伊東市の佛現寺も同じく参道にある階段が118段だったことで、同じ段数で雛飾りをしているという。しかし、

「直線で118段の雛飾りを見られるのは素戔嗚神社のものだけですので、かなり迫力もあります。近くを通る伊豆急行も、素戔嗚神社の前は少しゆっくり走って乗客の方が見られるようにするなど、ご協力もいただいております」

と好評だという。来場者も年々増えていると明かした。

お雛様たちに「ダブり」があるのかを聞いてみたところ、「あります」と語る。

「もともとは、各ご家庭で役目を終えた雛人形の寄付を受けたりしていたのですが、我々としてもなかなか使い道もありませんでした。そこで、自治体などからご協力をいただき、118段の階段に飾り日の目を見せられればと始めたんです」

とその経緯を語った。それ故に、三人官女や五人囃子が何組もあるというが、寄付されているために一つ一つの雛人形の表情や服、年季の入り方などは異なり、一体一体に個性があるという。

この、「素盞鳴神社雛段飾り」は14年からスタート。118段の雛飾りは、素戔嗚神社のほか、13年から雛飾りをスタートさせた静岡県伊東市の佛現寺でも見ることが出来る。一時はお互いに展示段数の日本一の座を争っていたが、現在は両会場共に118段で日本一タイとなっており、共同で宣伝を行うなど協力体制を敷いているという。

今回の「雛のつるし飾り」以外にも、福岡県柳川市の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福(かさふく)」、を含め、この3つは「日本三大つるし飾り」と呼ばれている。「つるし飾り」は、もともと江戸時代後期から、娘の成長を願う母や祖母が手作りで雛人形を作ってつるす風習があった。「つるし飾り」は裕福な家庭でなくば、お雛様を買うことが出来ない時代にあって、節句を祝いたいという思いから生まれたものだという。

PAGETOP