ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

「離合」と言うのは、九州だけ? 4年前のアンケート調査と比較してみた

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2018.02.16 06:00
0

「言わない」派が東日本エリアを中心に広がっているが......

全投票をあわせた数値は、「言う」が345票(37.9%)だ。「言わない」は529票(58.1%)、「聞いたことはある」が36票(4.0%)。下の円グラフをご参照いただきたい。「言う」ベージュ色、「言わない」エンジ色、「聞いたことはある」朱色である。

「車のすれ違いを『離合』と言いますか?2017年版」調査結果(Jタウンネット調べ)
「車のすれ違いを『離合』と言いますか?2017年版」調査結果(Jタウンネット調べ)

都道府県別に見てみよう。各県ごとの最多得票を色分けすると、上のような日本地図になった。「言わない」派のエンジ色が東日本エリアを中心に広がっている。

北海道(89.5%)、岩手県(100%)、宮城県(71.4%)、山形県(87.5%)、福島県(100%)など、北海道と東北各県では、「言わない」派が多い。例外は青森県で、「言う」派が85.1%だった。青森県だけに、「言う」派のベージュ色が残されている。

関東各県では、茨城県(82.4%)、栃木県(100%)、群馬県(100%)、埼玉県(73.7%)、千葉県(83.3%)、東京都(58.6%)、神奈川県(77.4%)など、「言わない」派が圧倒的に多かった。甲信越エリア、東海エリアでも「言わない」派優勢だ。

「言わない」派は、関西でも多かった。大阪府(67.5%)、兵庫県(66.7%)、奈良県(100%)、和歌山県(66.7%)など。ただし「言う」派も出現した。滋賀県(60.0%)、京都府(55.6%)はベージュ色に色分けされた。

「離合注意」の例
「離合注意」の例

離合と「言う」派のベージュ色は、中国・四国地方に入ると、俄然増えてくる。鳥取県(100%)、広島県(89.5%)、山口県(100%)、愛媛県(100%)など、「言う」派の勢いが目立ってきた。

もちろん九州は「言う」派、ベージュ一色だ。福岡県(77.5%)、佐賀県(60.0%)、長崎県(87.5%)、熊本県(100%)、大分県(100%)、宮崎県(66.7%)鹿児島県(85.7%)と圧倒的である。

冒頭に紹介したエピソード、タモリさんが「離合ってのは、九州しか言わない」と断言したのは無理もなかった。だが「離合」と言うのは、必ずしも九州だけではなかった。

中国・四国地方では、地域によっては「言う」ところがあり、滋賀県・京都府でも「言う」と答えた人が多かった。そして、なんと青森県も......「言う」派という結果だった。

ちなみに、Jタウンネットは、2014年4月15日、この「離合」問題を取り上げた(参照:「離合」は共通語じゃありません→じゃあどこまで通じるの?)。

この時の結果を再度掲示しておこう。この時も中国・四国地方で「離合」と言う人の割合は高かった。離合の境界線は、広島県と岡山県の間、愛媛県と香川県か、と推測したのだが......。2014年と2018年の調査結果、似たような結果でもあり、微妙に違うところもあった。

「車のすれ違いを『離合』(りごう)と言う人の割合」(2014年4月、Jタウンネット調査結果より)
「車のすれ違いを『離合』(りごう)と言う人の割合」(2014年4月、Jタウンネット調査結果より)

PAGETOP