都内のアンテナショップが「移住の窓口」になりつつある
「北海道どさんこプラザ」、「銀座わしたショップ」、「表参道・新潟館ネスパス」など、人気のアンテナショップにはいつも人があふれている。首都圏に住み、働く人の間で、東京都心にある地方自治体のショップの人気は高い。
現地でなければ手に入らない食品を、定期的に調達に行く......という人がいる。自分の生まれ育った県のショップに行って、故郷の香りにふれると、なんとなく元気になれる、そう言う人も多い。「故郷の訛り懐かし停車場の......」と詠んだ石川啄木の現代版だ。一方、故郷でも何でもないが、とにかく好きだから行く、という地方ファンも多いようだ。
「平成29年度自治体アンテナショップ実態調査報告」が、2018年1月11日、一般財団法人・地域活性化センターから発表された。このレポートの中で、とくに「田舎暮らし・UIJターン」としての役割が注目されている。
「田舎暮らし・UIJターン」......つまり移住促進の比重が、高くなっているようなのだ。