氷上に広がる「白いお花畑」 北海道のフロストフラワーが美しい
2018.02.01 22:00
厳冬期でも見やすい阿寒湖でさえ、遭遇確率は20%
ここ数日の寒波で、釧路市内の阿寒湖では、朝の気温がマイナス20度以下になり、気温などの条件がそろわないと見られない珍しいフロストフラワーの現象が起きている。NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構のフェイスブックでは、2018年1月28日から連日、この見事なフロストフラワーを写真で紹介して、注目を集めている。
フロストフラワーは、水面からの水蒸気が凍り付いてでき、冬の華とも霜の花とも呼ばれる。
阿寒観光協会まちづくり推進機構の担当者は2月1日、Jタウンネットにこれができる条件を次のように説明した。
「気温がマイナス15度以下で、無風、快晴、一定の湿度などがないと見られません。前日に雪が降っても、条件がリセットされてしまいます。ここ阿寒湖では、12月から翌年3月までに見られる確率は、20%ぐらいになっています」
つまり週末に観光で来ても、5回に1回ぐらいしか見られず、遭遇できたらラッキーということだ。
薄氷の上にしかできないため、12月は、一面に広がったフロストフラワーが見られることがある。厳冬期の2月は、湖の底から温泉が湧いて常に薄氷になっているところであれば、条件がそろえば見られる。阿寒湖は、厳冬期でもフロストフラワーが見やすく、温泉街からも行って見られるポイントが1、2か所あるそうだ。