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愛称は「縄文ぼいん」! 岩手県で出土した土偶、命名のワケが意外と深くてほっこりした

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.01.15 11:00
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全国的にもめずらしい

土偶は1995年の発掘調査で出土したもの。高さ11センチ、幅13センチ。妊娠した女性を表している。今から3500年前の縄文時代後期に作られ、もとは赤色だったと考えられている。妊婦の身体の特徴がリアルに表現された土偶は全国的にもめずらしいそうだ。

右足の付け根と首にアスファルトが使われているのも特徴で、博物館が企画展「えっ!縄文時代にアスファルト?」の開催を記念して2017年10月31日から11月30日まで愛称を募集した。全国から175点の応募があった。

12月19日、土偶を管理する博物館がある御所野縄文博公園がホームページで発表した記事によると、「縄文ぼいん」の愛称を考えたのは、北海道函館市の高谷友美さん。土偶の特徴を端的に、またインパクトを持って表現していることから選ばれた。

ホームページでは、表彰式の様子が紹介されており、高谷さんは愛称に込めた思いをコメントしている。

「椛ノ木遺跡の土偶は、グラマラスなことはもちろんですが、縄文時代をたくましく生きたお母さんの形、正中線の表現はまさに、『母親の印』。その母の印と書いての『縄文ぼいん(母印)』とさせていただきました」

なんと、「ぼいん」には縄文時代をたくましく生きた「母の印」という意味もあったのだ。そして、高谷さんはこう続けている。

「皆様から気軽に呼んでいただきたく、ひらがなにさせていただきました。『縄文ぼいん』が縄文時代のように1万年以上、皆様から呼ばれ、愛されますように、そして、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産になり、世界中の人たちに縄文文化の、そして『縄文ぼいん』の素晴らしさが伝わりますよう願っております」

Jタウンネットが御所野縄文博物館に問い合わせたところ、「縄文ぼいん」は愛称が決まったあと有料になるが常設展示をしており、いつでも見ることができるという。

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