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「動物のようだ」「ヘビの柄じゃないか」 豊岡市のラッピング公用車が話題に

野口 博之

野口 博之

2017.11.16 06:00
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兵庫県豊岡市は、特産のかばんをラッピングした公用車を導入している。

市のPRには役立っているようだが、一見しただけではよく分からないらしい。

柳行李かばんのデザインを車全体にラッピング

柳行李(やなぎこうり)とは、柳を編んで作ったかごを指す。豊岡市では、柳行李かばんと言えば、豊岡かばんの原点となった伝統工芸品だ。

市は2009年、柳行李かばんのデザインなどを車全体にラッピングした公用車を2台導入した。全体のラッピングはまだ珍しく、注目を集めて特産品のPRになればと考えたという。

手前が柳行李かばんのラッピング公用車。奥にあるのは、廃車になった方の公用車(豊岡市が2009年に撮影)
手前が柳行李かばんのラッピング公用車。奥にあるのは、廃車になった方の公用車(豊岡市が2009年に撮影)

柳行李の公用車は、ホンダのハイブリッド車「インサイト」を新車で購入して、ラッピングフィルムを貼り付けた。かばんに着けたアクセサリーのデザイン部分に、「かばんのまち TOYOOKA」とネームが入っている。施工費は66万円だ。

現在は、市の城崎国際アートセンターが所管しており、イベントや出張などでPRを兼ねて利用している。

もう1台は、かつてダレス米国務長官が来日時に持っていたかばんから名づけられたダレスバッグのデザインが車全体にラッピングされた。この公用車は、既存車のトヨタ「ハイエース」で、施工費は90万円。その後、老朽化のため廃車になっている。

デザインへの誤解が、逆にかばんをアピールする機会に

柳行李のラッピング公用車について、豊岡市総務課の担当者は11月13日、「走らせることで豊岡かばんが多くの人の目に留まりますし、イベントのときは車と一緒に写真を撮られる方もおられます」とJタウンネットの取材に説明した。

ただ、この担当者は、「一見しただけでは、かばんと分かる人はいないかもしれません」とも明かした。「動物のラッピングのようだ」などとされ、柳行李のデザインがうろこのように見えるとして、「ヘビの柄じゃないか」と言われることもあるという。

とはいえ、それがきっかけとなって、豊岡かばんのデザインだと説明することも多く、「アピールには役立っていると思います」と話した。

なお、当初は、納車予定のトヨタのハイブリッド車「プリウス」にも、かばんをイメージしたラッピングをする予定だったが、これは実現していない。13日現在で、ラッピング公用車を増やす予定はないとしている。

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