10月13日の「サツマイモの日」 埼玉で制定されたこと知ってた?
川越いも友の会が1987年に「サツマイモの日」制定
実は、埼玉県川越市が「サツマイモの日」の発信地なのだ。
川越市は、江戸時代から質の良いサツマイモが生産されている。江戸の庶民の間で焼きイモが大流行したとき、水運を利用して江戸に運ばれた。
当時、川越のサツマイモは、「栗よりうまい十三里」ともてはやされた。「栗」を「九里」、「より」を「四里」として、それを足した十三里が江戸―川越間の距離に当たるからこう呼ばれたとされている。
明治時代になると、サツマイモの女王と呼ばれ、鮮やかな紅色の皮がある「紅赤(べにあか)」の生産が盛んになった。戦後になってサツマイモの生産が激減していたが、川越市内の国際商科大学(現・東京国際大学)で教べんを執っていたベーリ・ドゥエルさんは、その現状を知って、地元の有志らとともに、1984年に「川越いも友の会」を設立した。友の会は、サツマイモの振興に努め、87年には、サツマイモの旬の時期と「十三里」にちなんで、10月13日を「サツマイモの日」と制定した。それ以来、この記念日が次第に認知されるようになってきている。
川越いも友の会の山田英次事務局長(65)にJタウンネットが17年10月13日に話を聞いたところによると、友の会は一時100人ぐらい会員がいて、シンポジウムや料理教室などを開いてきた。高齢化などから、現在は20人ぐらいに減っているが、ベーリ・ドゥエルさんが現在は会長を務め、サツマイモについての小冊子を出すなどの活動を続けている。