結婚パーティー200人招いても「ごみゼロ」に! 徳島の花嫁がこだわったワケを聞いた
2017.10.11 06:00
引き出物はマイバッグでお持ち帰り
会場は町内にある、月ケ谷温泉のホールを借りたという。飾り付けは、使わなくなった鯉のぼりの生地を使ったり、着物の帯をテーブルセンターとして再利用したりした。料理は、ごみゼロを実践しているレストランやカフェに頼んで、地元の食材を使ったメニューを届けてもらった。
鏡開きをしてお酒もふるまったが、樽は再利用できるもので、皿やグラス、おちょこなどの食器は、参加者らが自分で持ってきたものを使うか、イベントなどで使っているリユース食器を用意したという。引き出物は、瓶詰のジャムで、これもラッピングはせず、参加者自身が持ってきたマイバッグで持ち帰った。
パーティーで出たごみは、わずかなテープと堆肥化できる紙製のストローくらいだった。
「本当は屋外パーティーの予定でしたが、雨で急きょ室内になりました。それでも参加してくれた方々は、みんなこの体験を面白いといって喜んでくれてうれしかったです」
現在、上勝町のごみリサイクル率は約80%だという。あとの20%をなんとかするには、リサイクルできない紙おむつやタバコの吸い殻、汚れたティッシュ、使い捨てカイロ、革製品などのごみの発生量を減らしていくことを考えていかなくてはと坂野さんは言う。
「次のステップとして、商品を設計する段階からごみにならないように考えることも必要だと思っています。日々、忙しく過ごしていると気がつかない問題ですが、まずは自分が出すごみがどこからきて、どこに行くのかを考えてもらうきっかけになれば幸いです」