広島発!地元テレビ局が赤ちゃんにプレゼント 「はじめてばこ」の仕掛け人に聞く
地域で子育てを支えたい、その思いは他県にも発展
Jタウンネットはプロジェクトリーダーの丸本周作さん(TSS)に、発案のきっかけや反響などを聞いた。
プロジェクトをスタートさせた2015年は、TSS開局40周年を迎えると同時に、広島が被爆70年という節目の年でもあった。
「命を未来に受け継いでいくことの尊さと大切さを知る『広島』から始まる企画として『生まれてきてくれてありがとう』のメッセージを発信し、地域で子育てを支えていくような機運を高めていきたい! と考えました」
「はじめてばこ」は、広島のローカル番組中で告知をしたり、関連する番組を放送したりしたが予想以上の反響があって驚いたという。その効果もあってか、初年度は1万2000通、2年目は1万3000通もの応募があったそうだ。
「あらためて、地元の視聴者の皆様に番組をみて頂いていること、皆様の身近な存在であるということを実感しました」
プレゼントを受け取った親からは、
「今から『はじめてばこ』に何を詰めてあげようか、楽しみで仕方ありません」
「この子が大きくなった時、この箱とたくさんの写真を見せてあげたい」
など喜びの声が多く届き、キャンペーンを続ける原動力になっていると話す。
今年で3年目に入ったこの取り組みは、長崎県や愛媛県などにも広がっている。
「赤ちゃんの笑顔は宝物です。みんなが赤ちゃんをあたたかく見守り、赤ちゃんの誕生を祝える社会作りに、少しでもこのプロジェクトが貢献できたら嬉しいです。日本のいろんな地域で、この企画が実施されたとき、日本って素敵な国だなと、世界から思ってもらえるのではないでしょうか」