三重県は中部？近畿？　アンケートを取ってみると...

おじさんのイメージキャラクターでおなじみ、スナック菓子「カール」の「中部以東」での販売停止が目前まで迫っている。8月生産分を以て終了、とのことなので、「中部以東」ではもう在庫分しか存在しないことになる。

そんな「カール」の販売終了が話題になった際、人々の口の端に上ったのが「三重県は中部地方扱いなのか、それとも近畿地方なのか」という疑問だった。

そこで、Jタウン研究所では「三重は中部？それとも近畿？」をテーマに都道府県別のアンケート調査を行った（総得票数739票、2017年5月30日～8月23日）。

はたして、その結果は―――。

鍵を握るのは四日市、伊賀、名張の3市か

全国的な結果を見ると、「中部」派が55.9％で、「近畿」派の44.1％を上回った。広辞苑では「近畿」扱いだが、実際の区分としては「中部」扱いされることもあるなど、安定しない立場だが、一般的な認識としては「中部」優勢のようだ。

では、その当事者たる中部、近畿地方の各県、そして三重県自身の投票結果はどのようになっているのだろうか。

まずは中部地方に分類される静岡、愛知、山梨、長野、岐阜、新潟、石川、富山、福井からの投票を見てみよう。

こちらが、それら9県の投票をまとめた円グラフだ。「東海地方」として括られることも多く、文化的、経済的な結びつきが強いからか、愛知県で特に「中部」への投票が多いのが特徴だった。

また、近畿地方...滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山の奈良以外の5府県からの投票も、三重県を「中部」と見る向きが同様に強かった。

一方、真の当事者である三重県では、「中部」派が多数になるものの、その差は他の地域に比べると小さかった。ほぼ真っ二つと言える結果だ。

地理的・文化的背景から「伊賀は関西」と市のサイトで明言している伊賀市、伊賀市とともに大阪の都市雇用圏に入っているために経済的な結びつきが強い名張市がある西部。愛知県名古屋市との結びつきが強い四日市市がある北部など、居住地域によって意識には大きな差がありそうだ。

ちなみに、カールの中部以東での発売終了を知らせる明治のプレスリリースによると、中部地域として「福井県、岐阜県、三重県」と書かれている。明治としては三重県も中部地方に含まれるようだ。