坂本龍馬が寝そべる「リョーマの休日」像が話題! 仕掛け人の話を聞いてみた
2017年8月13日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
坂本龍馬も、まさか没後150年経って、自分の銅像が一発ギャグのために作られるとは思ってなかっただろうな... pic.twitter.com/H759OjuKhk
— 岡本 真帆 (@mhpokmt) 2017年8月13日
写真は坂本龍馬と思われる像、ただし横たわっている。良く見ると、台座には「リョーマの休日」という銘板が見える。「坂本龍馬も、まさか没後150年経って、自分の銅像が一発ギャグのために作られるとは思ってなかっただろうな...」というコメントが添えられている。
いったいこれは何だろう?
くつろぎすぎて、ブーツが脱げてる...
寝そべる坂本龍馬「リョーマの休日」像は、高知県南国市にある農園レストラン「トリトン」の敷地に設置されているという。Jタウンネット編集部は高知に電話して話を聞いてみることにした。
電話で答えてくれたのは、「トリトン」を経営する現代企業社(高知市)の大西みちるさんだった。
「『リョーマの休日』というのは、故大橋巨泉さんの提案がヒントになったと聞いていますが、高知県の観光キャンペーンのキャッチコピーとして、ここ数年使用されています。私はこの言葉が好きで、これにふさわしい龍馬像を創れないか、と考えたのがきっかけでした」と大西さんは語る。
「坂本龍馬の自由奔放なイメージを強調して、龍馬がリラックスしてゆっくり休んでいる像はできないかと、ある造形家に相談してみました」。
造形家というのは、高知市に住む平地正利さんだ。高知を拠点に全国で立体造形物を手がけている。高知市上町にある「龍馬の生まれたまち記念館」中庭の坂本龍馬座像、坂本乙女像なども制作した。
平地さんが創ったのが、肩肘をついて寝そべっている像だ。今年3月4日から開幕した歴史博覧会「志国高知 幕末維新博」にあわせて設置された。
この像はFRP(強化プラスチック)製、台座は発泡スチロール製だ。だが、雨や風にも強く、頑丈だという。高さ2.7メートル、横5.3メートルという大きさだ。
「龍馬は足を伸ばしているのですが、片足のブーツが脱げているのがミソです。脱いだ靴はどこかに置き忘れてしまったという設定なのですが、つまりそのくらいリラックスしていることで......。しかし、最近発見され、無事届けられました(笑)」。
「レストランは高知龍馬空港から車で約10分の距離にありますので、ぜひ立ち寄って記念写真を撮影してください」と大西さん。駐車場横に設置されているので、高知観光のフォトスポットとしてご利用を、と呼びかけている。「インスタ映え」しそうな写真が撮れるかもしれない。
「そのまま通り過ぎてもけっこうですが、うちのレストランでは地域の食材にこだわった洋食を提供しています。とくに南国市特産のシャモ肉などを使った鶏肉料理はおすすめです。ピザやパスタも人気がありますよ」と大西さんは付け加えた。