香川・琴電の「ことちゃん」、泣き震える 台風が怖いのかと思ったら...
香川県・高松琴平電気鉄道のホームページで、台風の日にマスコットキャラ「ことちゃん」が泣き震えるイラストが出ていたことに、ツイッター上などで様々な憶測が流れている。
ことちゃんは、2002年に初のイルカ駅員として誕生し、13年の「ご当地キャラ総選挙」では3位に入賞した。香川名物の釜玉うどんが大好物との設定で、通常時のホームページでは、「ぞぞー」とうどんをすする姿で愛嬌を振りまいている。
「可愛いから許す」「すごく和んだ」
それが、台風5号が四国を通過した2017年8月7日の朝、ホームページが「災害時簡易版」に切り替わり、ことちゃんの表情もいきなり一変した。
ことちゃんが全身を震わせ、目からは涙を流している...。
ホームページにアクセスした人は、ツイッター上で次々に感嘆の声を上げた。
ことでんのことちゃん...
— yimac (@yimacs) 2017年8月7日
イルカでも雨が弱いんだね pic.twitter.com/Xt1IFUpVVh
ことでん、全線止まってるそうです。
— 迦月@次に向けて始動開始 (@doll_sacrifice) 2017年8月7日
ことちゃん、泣いてる...
可愛いから許してしまいそう。笑 pic.twitter.com/VcHkevwGea
この、ことでんのツイート流れてきたのをみて、すごーく和んだわ(笑) pic.twitter.com/rPYJCZ4fL1
— むぎりん (@toromugi) 2017年8月7日
琴電の管理本部によると、7日は、台風の影響を受けて、午前10時ごろから夕方17時ごろまで全線で運休になった。
ことちゃんは、台風が怖いのだろうか、それとも沿線で何か悲しい被害があったのか。
管理本部の担当者は8日、Jタウンネットの取材に対し、ことちゃんが泣き震えた理由について、次のように説明した。
「アクセス集中や運休への申し訳なさを表現」
「アクセスが集中して通常版が表示しにくくなったことや、琴電の運転を見合わせなければならなくなったことに対し、申し訳ない気持ちを表現しました。ことちゃんの表情を見て、少しでも和んでいただけたらと考えました。決して台風が怖くてということではありません」
勘違いする人も多かったようで、「土砂崩れがあったんですか?」といった電話も来たそうだ。実際は、大きな被害はなかったとしている。
泣き震えるイラストは、2016年9月に台風による運休情報を見ようと、利用者からのアクセスが集中して通常版が表示しにくくなったときにも、災害時簡易版に切り替えられて表示されていた。
8月7日午前7時半ごろ、アクセスが集中して「ホームページが見られない」と電話が来たため、急きょ簡易版に切り替えた。夕方の18時ごろから通常ダイヤに戻ると、ことちゃんがうどんをすする姿の通常版に戻している。
ちなみに、ことちゃんは、「ゆるキャラ」と誤解する向きも多いようだが、「ゆるくない」そうだ。「社長の意向もあり、鉄道会社なのできちんとしているマスコットキャラとして紹介させていただいています」と担当者
。