信州のソウルフード「牛乳パン」を食べてみた
牛乳はパン生地に練り込まれている......
「銀座NAGANO」に行くと、正面奥のコーナーに牛乳パンのコーナーがあった。この日は、安曇野の「トラットリア・フォルツァ」が販売されていた。
銀座NAGANOには、「かねまる」(木曽町)、「モンパルノ」(宮田村)、「笹沢ベーカリー」(上田市)、「高原のパン屋さん」(小海町)、「小林製菓舗」(長野市)など、長野県各地の牛乳パンが日替わりで販売されているという。
「牛乳パンは長野県民のソウルフードと呼ばれています。長野県出身者が懐かしいと、よく買って行かれます。今日はとくに午前中からどんどん売れていますよ」と女性店員が解説してくれた。
記者が購入したのは、安曇野牛乳パン(税込180円)と安曇野ブルーベリー牛乳パン(税込210円)だ。
「夏は暑さでクリームが溶けやすいので、販売は7月31日まで。8月からしばらくお休みします」と女性店員。「8月からは現地に行って食べてください、ということだな」と納得しながら、会社に戻り、牛乳パンにかぶりついた。
牛乳パンは、分厚いふわふわのコッペパンのようなパンだ。牛乳はこのパン生地に練り込まれているらしい。なんとも柔らかで優しい食感である。パンの間に白いクリームが挟まれており、ほんのり甘い、さわやかな味わいだ。かすかにリンゴの香りがするような気がした。けっして甘すぎないので、すいすい入っていく。あっというまに食べてしまった。
ブルーベリー牛乳パンも食べてみた。こちらはパン生地にも、クリームにもブルーベリー果汁が練り込まれているのだろうか。こちらはちょっと甘い、デザート感覚の牛乳パンだった。
長野県には実にさまざまな種類のユニークな牛乳パンがあると聞く。まさに「ご当地パン」と言える。次は現地で、その土地ならではの牛乳パンを食べ比べてみたい。