西は「スボ手」東は「長手」 線香花火は2種類あるって知ってる?
世代によっても認識は違う
西日本では、昔からワラスボ(藁の柄)先に火薬を付けた「スボ手」が親しまれてきた。花火の先を斜め上に向けて火をつける。
一方、東日本では、カラフルな和紙に火薬を包んだ「長手」が親しまれてきた。昔は関東地方でワラが手に入りにくく紙すきが盛んだったためにこの形になったといわれ、スタンダードな線香花火として全国的に広まった。


東日本出身の記者は西のスボ手を知らなかったが、徳島県出身の60代男性にふたつの写真を見せると「線香花火といえば、これでしょう」と迷わずスボ手を指した。奈良県出身の20代男性は、「(スボ手を見て)子どものころに遊んだ覚えはあるが、今はこっち(長手)」と、世代によっても認識は違うようだ。