「ウォーキングの町」の住民が体当たりで撮影　話題の歩きスマホ防止動画

［Jステーション－広島ホームテレビ］2017年7月10日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、坂町のPR動画が紹介されました。

サッカーボールが頭に激突

呉市の公式キャラクター「呉氏(くれし)」や安芸太田町など、自治体が制作するPR動画が話題になっています。最近では、坂町が「坂町のホームページ」（スマートフォンの攻撃）という異色の動画を制作し、注目を集めています。

歩きスマホが原因で危険な目にあうシーンには、思わずひやりとさせられます。

動画を制作した坂町は海と山に囲まれた人口およそ1万3282人の小さな町です。しかし坂町と歩きスマホ、関係ないようにも思えるのですが...。

坂町企画財政課の車地孝幸課長は、「ウォーキングの町として、歩きながらスマートフォンをするのではなく、『ちゃんとしたフォームで歩いて健康になりましょう』という町の思いがある」といわれていました。

坂町にはウォーキングを推進した町づくりをすすめていて、いたるところに遊歩道が整備されています。町のウリである「歩く」と「スマホ」をかけて、「歩きスマホ防止」を啓発する、なんとも異色のコラボが誕生したそうです。

動画は町内7か所で撮影され、およそ200人の町民がエキストラとして参加しました。歩きスマホをしていたらサッカーボールが頭に当たる、というシーンは、わずか6秒ですが、撮影には約2時間もかかったそうです。

しかし、歩きスマホ防止動画で、町の魅力は伝わるのでしょうか？　担当者は、あくまでも動画は「きっかけづくり」だといいます。

「坂町のホームページを見にきていただきたいというのが一番の思いで、海や山の魅力をいろんなページで発信しておりますけど、そのページを見ていただいて『坂町に行ってみようか』というきっかけづくりになれば」と車地課長。

歩きスマホの警鐘とともに、坂町への関心アップにつながるといいですね。（ライター・石田こよみ）