ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

ボタンを押すと「津軽海峡・冬景色」が... 青森・竜飛の歌謡碑が「爆音」な理由

野口 博之

野口 博之

2017.07.19 06:00
0

「風が強いので歌声がかき消されないように」

実は、津軽海峡・冬景色の歌謡碑は、青森市内の青森港内にもある。係留・公開されている旧青函連絡船「八甲田丸」の前に立っており、竜飛崎のとは違って、近づくとセンサーが作動して歌が流れる仕組みだ。それも、連絡船を歌った1番の歌詞で始まる。

新聞報道によると、こちらの歌謡碑の方が早く、1995年に青森県の出納長が音頭を取って、募金を元に建立した。一方、竜飛崎の歌謡碑は、翌96年に前の旧三厩村(みんまやむら、合併後は現在の外ヶ浜町)の村長が発案して寄付金を募ったといい、ロールケーキなどに見えるのは、波をイメージしたそうだ。

外ヶ浜町の産業観光課にJタウンネットが話を聞くと、大音量の理由などをこう説明した。

「けっこう音が大きいことは大きいですが、人それぞれの感じ方だと思います。大きくした理由は、詳しくは分かりませんが、竜飛崎は風が強いので歌声がかき消されないように音を大きくしたのだと思います。下の方の集落までは風で聞こえませんので、苦情が来たことはないですね」

センサーではなくボタンにしたことやボタンが赤いことの理由についても、かなり前のことなのでよく分からないという。

歌謡碑を見るために来る人は少なく、灯台などがある竜飛崎を回るついでに寄るケースがほとんどだという。それでボタンを見つけて、その音量に驚く人が多いらしい。

PAGETOP