これ全部、パワポなの...? JR高槻駅の「昇降式ホーム柵」を完全再現した動画
「約250個のオブジェクト」を使用
動画の音声に耳をすませると、列車の到着音らしきメロディが流れた後、
「ロープが上がります」
「高槻、高槻でございます。お忘れ物のないように、ご注意ください。乗り降りの際には、足元にご注意ください」
と聞こえる。駅員のアナウンスらしき音声も加わり、さながらホームにいる臨場感が肌で感じられる。
Jタウンネット記者が6月20日、ツイッターのダイレクトメッセージ(DM)で話を聞いてみると、投稿者の「えすぶっく」(@SbookGroup)さんは、JR西日本(東海道本線)の高槻駅(大阪府高槻市)をモデルにした、と明かした。
「音声は、高槻駅で収録したオーディオファイル(生音)をパワーポイント内に挿入して再生しています」
音声に加え、画面もすべて「パワーポイント」の機能で作成したという。えすぶっくさんはツイッターでも、「昼食べてから作り出して、夕飯までに終わらなかったので...結構かかりましたね」と投稿し、実際の作成画面を公開している。

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それにしてもなぜ、パワーポイントで高槻駅のホームを再現しようと思ったのか。
「高槻駅に設置されているこの独特の動きをするホーム柵ですが、パワーポイントのアニメーション機能を用いれば忠実に再現できるのではないかと考えたためです」(えすぶっくさん)
実は高槻駅は、このようにロープを横にぴんと張ったホーム柵、いわゆる「昇降式ホーム柵」を設置した全国初の駅だった。「昇降式ホーム柵」の長所は、扉の枚数が異なる車両にも対応できることだ。JR西日本が開発を進め、高槻駅の1、6番のりば(新快速・特急専用)で16年3月26日、利用開始にこぎつけた。
