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ゆるキャラに迫る「引退」「キャラ変」危機...GP制覇「しんじょう君」も実は2代目

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2016.11.07 21:00
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ゆるキャラグランプリ2016は、Jタウンネットが「本命は四国勢の×××?」と予想した通り、高知県須崎市のしんじょう君が栄冠を勝ち取った。しかし、このしんじょう君が「2代目」であることは、あまり知られていない。

しんじょう君(こだぬきぽんたさん撮影、Wikimedia Commonsより)
しんじょう君(こだぬきぽんたさん撮影、Wikimedia Commonsより)

初代は14年前に生まれたが、4年前に見直し対象となり引退。改めて公募で選ばれた新デザインが、現在のしんじょう君だ。各地のキャラクターは、しばしば「引退危機」を迎える。それは人気キャラクターも例外ではない。

「初代しんじょう君」は、活動10年で引退

初代しんじょう君が誕生したのは、2002年のこと。高知新聞(02年5月14日朝刊)に、当時の様子が記されていた。キャラクターのモチーフは、市内を流れる新荘川での目撃を最後に、国内での生息例がないとされるニホンカワウソ。名前は公募され、「新荘」に「信条」と「真情」の意味も込めた「しんじょう君」が選ばれた。

初代しんじょう君のイラストは、まだ須崎市のサイトに残っている
初代しんじょう君のイラストは、まだ須崎市のサイトに残っている

それから10年間活動してきた初代だが、2013年春に姿を消すことになる。ニホンカワウソが「絶滅種」になったため、市が新デザインの公募を始めたのだ。読売新聞大阪版(13年1月9日朝刊)は、その経緯を「環境省から『絶滅』に指定され、しんじょう君の活動期間も10年を超えたことから、市も見直しを検討」したと説明している。

2代目しんじょう君は、ご当地グルメ「鍋焼きラーメン」の帽子をかぶった、キュートなデザイン。そこからの活躍は目覚ましく、ついにグランプリまでのぼり詰めたが、いまでは初代の存在を知らないファンも多い。

「元モッピー」の写真(2014年8月6日、Jタウンネット撮影)
「元モッピー」の写真(2014年8月6日、Jタウンネット撮影)

大阪府の広報担当副知事「もずやん」は、デザインどころか名前も一変した。1997年に「モッピー」の名称で、国体公式マスコットとして誕生。2014年に松井一郎知事の号令で、45いた府のキャラクターを削減する際に、歴史ある「モッピー」へと一元化されたが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に同名のキャラがいることが問題となった。

一時的に「元モッピー」として活動したが、すぐに公募で「もずやん」へ改名し、デザインも一新。府鳥のモズ(百舌鳥)であること以外、面影を残さないキャラクターになってしまった。

権利関係で「引退勧告」も

諸問題から引退危機になるキャラクターは多い。たとえば岡山県総社市の「チュッピー」は権利関係がネックとなった。デザインを公募する際、市が「作者は著作者人格権を行使しない」と明記しなかったため、グッズ製作やデザイン変更などに制約が出てしまったのだ。

市議会では15年12月8日、周辺自治体のLINEスタンプ販売などを引き合いに、「チュッピーでは本当にゆるキャラグランプリでの成績は、これ以上の効果は見込めないのではないか」(議事録より)と問われた。翌日の産経新聞は、この様子を「引退勧告?」と伝えている。

市長が「1位が取れなかったら引退」(山陽新聞16年7月21日)と明言する背水の陣のもと、2016年のグランプリに参戦したが、結果は3位に終わった。しかし、ふたを開けてみれば、「ゆるキャラグランプリからの引退」。チュッピー自身も「...え?」と拍子抜けしている。

16年11月4日の日経MJ(日経流通新聞)は、自治体キャラクターのリストラを特集している。同紙の調べでは、回答を得られた45道府県のうち、各県あたりの平均キャラ数は18.8体。15の自治体がリストラを行い、計63体が姿を消したという。

キャラの進退を考えるうえで、チュッピーのように、ゆるキャラグランプリの順位はひとつの指標になる。2016年のエントリー1421体のうち、弊社J-CASTのキャラクター「カス丸」は963位――。この順位をどう見るかは、読者におまかせしよう。

963位の「カス丸」
963位の「カス丸」

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