金沢発のハンドメイド時計「はなもっこ」がツイッターで人気...上品なのにかわいい!
2016年10月23日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
金沢の、はなもっこという時計が上品でかわいらしいです。個人的には紋切りと七宝紋が個性的でおもしろいなーって思う。 pic.twitter.com/kh5QJikasl
— H (@mizutamariMINT) 2016年10月23日
写真は腕時計。「金沢の、はなもっこという時計が上品でかわいらしいです」というコメントが添えられている。なんとも洗練されたデザインに目を奪われる。
これには1万8000を超えるリツイートがあり、今も拡散中である。いったいこれは何だろう?
Jタウンネット編集部は早速、金沢に電話して話を聞いてみることにした。
岩絵具を手漉きの和紙の上に塗り重ねる
電話で答えてくれたのは、金沢市にある有限会社シーブレインの代表取締役・井波人哉さんだ。「私たちは1994年に創立したアトリエですが、もともとは石川県内の中学校の技術家庭の教材を製作しておりました」と井波さんは語る。
「ものづくりをとおして全国に発信する仕事をしたいと考え、ハンドメイドの時計を始めました。和のデザインを生かし、文字盤に色を塗って、ベルトを付け、手作り時計を作ってみたのです」
「ある時、東京銀座の老舗デパートの目に留まり、品物を置いていただけるようになりました。銀座で販売できるようになると、販路は徐々に全国に広がり、やがて地元の金沢でも認めてくれるように......。2009年には、『平成21年度金沢ブランド優秀新製品大賞受賞』も受賞することができました」。その他にも、さまざまな賞を受けている。
冒頭のツイートの「はなもっこ」というシリーズは、文字盤に岩絵具が使用されているのが特徴だ。岩絵具は、天然の鉱物を砕いて作られた絵具が主で、古来より日本画を描く際に用いられてきた。この岩絵具を手漉きの和紙の上に塗り重ね、時間を示す金箔を貼ったインデックスを付け、さらに針を取り付けるのだ。これらがすべて手作りだ。
さぞや、金沢ならではの伝統工芸の技術が活かされているのでは? そう尋ねてみた。「スタッフの中に、金沢美術工芸大学出身者が3人ほどいます。彼らの力が大きいのは確かですね」と井波さん。「漆塗りなどは、輪島の職人さんに協力してもらっていますが、伝統工芸が身近にある環境、金沢ならではのものづくりの風土に支えられているのかもしれません」。
ツイッターには、こんな声が寄せられている。
はなもっこの時計ずっと欲しい欲しい思ってるんだけど、全部の色可愛くて中々決められないまま数年経ってる??
— 晴 (@hare_day) 2016年10月23日
https://t.co/R6JJo2Y881
— 緤弐*せつじ?? (@setsuji_o) 2016年10月23日
はなもっこさんの時計すごく素敵。
はなもっこの時計のwebショップ覗いてきたけどどれもかわいい
— はじよベりル (@haziyori) 2016年10月23日
箔押しと紋切りのシリーズの欲しいな~
いつか自分へのご褒美的な感じで買いたい...3まんえん...
はなもっこの時計欲しすぎる?? pic.twitter.com/TLBbCsS6yq
— せつこ (@setukoex2) 2016年10月23日
ユーザー層は、「若い方から年配まで、実に幅広いです。年齢に関係なくお求めいただいています」と井波さん。
はなもっこは、こないろ、うるし、加賀蒔絵、輪島螺鈿など種類もさまざまだ。取扱い店舗は、北海道から九州まで全国の百貨店など。最近では、書店でも販売されているという。ウェブショップでも購入できる。