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金沢発のハンドメイド時計「はなもっこ」がツイッターで人気...上品なのにかわいい!

松葉 純一

松葉 純一

2016.10.26 06:00
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岩絵具を手漉きの和紙の上に塗り重ねる

はなもっこ/こないろシリーズ・群緑(画像提供:シーブレイン)
はなもっこ/こないろシリーズ・群緑(画像提供:シーブレイン)

電話で答えてくれたのは、金沢市にある有限会社シーブレインの代表取締役・井波人哉さんだ。「私たちは1994年に創立したアトリエですが、もともとは石川県内の中学校の技術家庭の教材を製作しておりました」と井波さんは語る。

「ものづくりをとおして全国に発信する仕事をしたいと考え、ハンドメイドの時計を始めました。和のデザインを生かし、文字盤に色を塗って、ベルトを付け、手作り時計を作ってみたのです」

「ある時、東京銀座の老舗デパートの目に留まり、品物を置いていただけるようになりました。銀座で販売できるようになると、販路は徐々に全国に広がり、やがて地元の金沢でも認めてくれるように......。2009年には、『平成21年度金沢ブランド優秀新製品大賞受賞』も受賞することができました」。その他にも、さまざまな賞を受けている。

岩絵具を塗り重ねる(画像提供:シーブレイン)
岩絵具を塗り重ねる(画像提供:シーブレイン)

冒頭のツイートの「はなもっこ」というシリーズは、文字盤に岩絵具が使用されているのが特徴だ。岩絵具は、天然の鉱物を砕いて作られた絵具が主で、古来より日本画を描く際に用いられてきた。この岩絵具を手漉きの和紙の上に塗り重ね、時間を示す金箔を貼ったインデックスを付け、さらに針を取り付けるのだ。これらがすべて手作りだ。

時間を示す12個の金箔インデックスを付ける(画像提供:シーブレイン)
時間を示す12個の金箔インデックスを付ける(画像提供:シーブレイン)

さぞや、金沢ならではの伝統工芸の技術が活かされているのでは? そう尋ねてみた。「スタッフの中に、金沢美術工芸大学出身者が3人ほどいます。彼らの力が大きいのは確かですね」と井波さん。「漆塗りなどは、輪島の職人さんに協力してもらっていますが、伝統工芸が身近にある環境、金沢ならではのものづくりの風土に支えられているのかもしれません」。

針を取り付ける(画像提供:シーブレイン)
針を取り付ける(画像提供:シーブレイン)

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

ユーザー層は、「若い方から年配まで、実に幅広いです。年齢に関係なくお求めいただいています」と井波さん。

はなもっこは、こないろ、うるし、加賀蒔絵、輪島螺鈿など種類もさまざまだ。取扱い店舗は、北海道から九州まで全国の百貨店など。最近では、書店でも販売されているという。ウェブショップでも購入できる。

はなもっこ/こないろシリーズ・群緑、unisex、牛革縁返し仕様ベルト /キャメル(画像提供:シーブレイン)
はなもっこ/こないろシリーズ・群緑、unisex、牛革縁返し仕様ベルト /キャメル(画像提供:シーブレイン)

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