石川県でレジ袋を「ナイロン袋」と呼ぶ理由
2016.08.20 07:31
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年8月8日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、レジ袋の呼び方について議論になっていました。 県外出身者は、ほぼ100%「ビニール袋」というのに対して、石川県民は「ナイロン袋」という人がとても多いのです。
ビニールでもナイロンでもないのだが
さてこのレジ袋ですが、実はビニール製でもナイロン製でもなく、「ポリエチレン製」なのです。ほとんどのレジ袋はポリエチレン製で、実はビニール傘やビニールハウスも今はほぼポリエチレン製です。
ホームセンター内を探すと、ナイロン製のものは、歯ブラシの毛と雨具が少し、ビニール製のものはテーブルクロス、ホースなどごくわずかでした。
ナイロンは、最も古いプラスチックのひとつで、その後ビニールが作られ、現在は使いやすく安価で大量生産しやすいポリエチレンが台頭してきています。
しかし、石川は絹織物が盛んで、絹と同じ構造をもつナイロンは非常に身近なものでした。ナイロン織物の生産量も石川県が全国シェアの51%を占めています。
そんなこともあり、「ナイロン」という言葉は馴染み深く、古い名前のまま定着しているのです。(ライター:りえ160)