主要3候補「以外」の都知事選(2)後藤輝樹さん 軍服ポスター、「放送禁止」政見放送、素顔
仕事は供託金を稼ぐため
育ったのは横浜市。少年時代は、お笑い芸人やサッカー選手に憧れた。だが高校卒業後、20歳で政治家を志す。
28歳で出馬した神奈川県議選以来、過去に6回の選挙を経験。うち4回は、供託金没収の憂き目を見ている。今回の都知事選でも、300万円の供託金を用意した(当人いわく、「区長選(100万円)3回よりコスパがいい」)。
となると、たとえば実家からの資金援助があるとか、パトロンがいるとか、そういう想像をしてしまいがちだが、「家族とは縁を切っているので。友達ともみんなフェードアウトしていて」。
政治家になると決めている以上、いつか辞めるのに「嘘ついて就職する」のも嫌なのだという。だから、生活の糧はアルバイトだ。「何でも屋」の看板も掲げていて、部屋の掃除や草むしり、引っ越しの手伝いなどにも汗を流すが、最近はあまり依頼がないとか。
コツコツと貯めたお金を供託金に回し、選挙に出て、また働いてお金を貯める。その間に、ひたすら政策を考える。政治家になるという目標を中心に、その生活は回っている。「人生なげうって選挙に出てる」という本人の弁は、単なるレトリックとは言えない。