選挙ポスターを探せ! 東京選挙区「31候補」コンプリートを目指して大捜索【前編】
参院選直前。あなたの近所にも一つは立っているだろう、選挙ポスター掲示板。

そんな掲示板を見るたび、以前から気になっていたことがあった。ポスターが貼られていない、空欄の存在だ。

選挙ポスターの貼り出しは、各候補の人海戦術にゆだねられている。そのため、強力な組織を持たない候補や、あるいは人通りの少ない場所だと、最後までポスターが貼られず、顔すら知らないままに終わってしまうことも少なくない。
幻の7人のポスターはどこに
Jタウンネット編集部の近所の掲示板を見てみた。

31人の候補者がいる中で、この掲示板に貼られていたのは24人留まり。あと7人の候補者の顔はない。
今回Jタウン探検隊は、全31候補のポスターを「コンプリート(完全制覇)」することを目指し、この7人を徹底捜索することにした(番号は掲示板で割り振られているもの)。
(4)横堀喜久さん
(9)又吉イエスさん
(20)原田君明さん
(28)藤代洋行さん
(29)ひめじけんじさん
(30)川上晃司さん
(31)犬丸勝子さん
いずれも、「無所属」あるいは「諸派」扱い。果たして、彼らのポスターを貼っている掲示板はあるのか?
永田町に向かってみたが...
というわけで、まずT編集長が向かったのは、政治の中心である「永田町」だ。

「だって、候補者の人たちはここに来ることを目指して選挙を戦うわけでしょ? だったら、永田町にはまず貼りに来るんじゃないかな?」
とドヤ顔で推理を働かせて、国会周辺を歩くことおよそ30分。
「選挙ポスターどころか、掲示板すらどこにもない......」

よく考えてみれば、永田町のど真ん中にポスターを貼ったところでほとんどメリットはない。なにしろ普通の住宅などはほとんどないし、通るのは政治家やその関係者ばかりだ。ポスターを見て、「おっ、この人に入れようか」なんてことには、絶対ならない人たちである。

一応、霞ヶ関の方まで歩いてみたが、この界隈でも掲示板は見つからず。お役人さんたちも、やはり有権者としては当てにされていないらしい。
残る7人のポスター、いったいどこに行けば――。そのとき、T編集長の脳裏にある場所がひらめいた。
【後編へ続く】