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「お隣のクレームで、大切な庭の木を切らなきゃいけなくなった」(栃木県・30代女性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2016.06.21 17:19
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意外とご近所トラブルの原因になりやすいのが、庭の植木だ。栃木県のUさん(30代女性・主婦)はお隣からの厳しい目に耐えかね、とうとう気に入っていた植木を切る決断をした。

その一部始終を、Uさんからの投稿から見ていこう。

中古の家を買ったら植木が。最初は喜んでたけど

5年ほど前、今住んでいる家を買って間もないころに体験したトラブルです。

引っ越すに当たり、あちこち物件を見て回りましたが、選ぶ決め手の一つとなったのが、庭の植木でした。梅やミカン、八朔などを、前の持ち主の方が残してくださっていたのです。もともと植物が好きだった私は、この庭の風景をいっぺんに気に入ってしまい、悩む夫を後押ししてこの家の購入を決めました。

画像はイメージです(David J Morganさん撮影、Flickrより)
plum tree

住み始めて1カ月。梅雨時となり、庭の梅には実が成りました。私はその姿を嬉しく見つめていたのですが......。

問題は、お隣さんの存在でした。

「落ちていましたよ」と手紙が置かれてて

ある日のことです。我が家のポストの上に、梅の実がいくつか乗っかっています。なんだろう、と思ってよく見ると、その下には手書きの手紙が。

「落ちていたので拾っておきました」

お隣さんでした。背筋に寒気が走ったのを、今でも憶えています。

覗きこんでみると、うちと境を接するガレージに、少しですが梅の木の枝が張り出しています。雨や風などあると、ここから実がお隣の敷地に落ちるのでしょう。

慌てて菓子折りを用意して呼び鈴を鳴らし、ひたすら低姿勢でお詫びしました。お隣さんはにこりとするでもなく、「別に構いませんよ。今後、『気を付けて』いただけましたら」。

対策でノイローゼ手前に

とはいえ、庭はそう広くなく、木々はいずれも塀に接して植わっています。お隣側に伸びる枝を切るなどできる限りの対策はしましたが、ちょっと風など吹くと、すぐに実や葉っぱなどは入り込んでしまいます。するとその都度、お隣さんは、

「落ちていましたよ」

という手紙と一緒に、ポストの上にそれを置いてくるのです。別に怒るわけでも責めるわけでもなく、ただ「落ちていましたよ」。その都度お詫びにうかがい、最終的にはガレージに入らせてもらって、私が自分で掃除さえするようになったのですが、それでもやはり見落としはあり、そしてお手紙が――。

半年ほどそれが続いたでしょうか。すっかりノイローゼ手前になった私は、「こんなことがこれからも続くのなら――!」と思い詰めて、宝物だと思っていた植木を全部切ってしまいました。

結果的には、これでこの話は一件落着。お隣からのお手紙もなくなり、ようやく落ち着いた生活を取り戻すことができました。今では植木の代わりに、簡単な花壇を作って楽しんでいますが......ふとした折に、大切な植木を切ってしまったことを思い出して、無性に悲しい気持ちになります。

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