幻の「白いカラス」、あなたは見たことある?
ハトの見間違えでは?
カラスと言えば、真っ黒が常識ですが、三重県いなべ市で、白いカラスが見つかったと言います。
白いカラスの発見者である吉田和雄さんは、経営する農場で白いカラスを見たそうです。
吉田さんが撮影したという写真も見せていただきましたが、ハトのようにも見え、小さくカラスかどうか認識できません。
そこで白いカラスが現れるという、吉田さんの農場へ案内していただきました。
カラスが集まるという、農場内の野菜などを発酵させた堆肥の山。カラスは、「堆肥の中のカボチャの種を食べるために集まって来る」と吉田さんは言います。
白いカラスは存在するの?
いつもはたくさんのカラスが集まってくるそうですが、非常に警戒心が強く、黒いカラスでさえ近寄りません。吉田さんも撮影するために、3日間で10時間も粘って撮影したのだとか。
そもそも白いカラスは存在するのか、カラスの研究の第一人者、東京大学総合研究博物館の松原始特任助教授にお話しを伺うと、「比較的頻繁に目撃されている」とのこと。
松原助教授によれば、色素を作る遺伝子に異常があり、色が抜けている状態なのだそうです。
松原助教授のアドバイスもいただきながら調査すること4時間半で、やっと白いカラスの撮影に成功。
くちばしは少し黒いものの、真っ白なカラス。色以外は、見慣れたカラスそのものです。
松原助教授によれば、1年に1、2回の割合で見つかるとのこと。近所で見られる可能性もあるかもしれません。(ライター:神谷祐美)