集落の「ゆんたくとぅくる」でありたい... 沖縄名物「共同売店」の100円そば&ジェラート
2016.04.03 11:00
さんぴん茶を「ボトルキープ」
なんのことはない、どこにでもあるような個人商店に見える。しかし店内の右側に目を向けてみると、ここが唯一無二のお店であることに気づく。
「ゆんたくとぅくる」。「ゆんたく」とは沖縄の方言で「おしゃべり」の意味、「とぅくる」は「ところ」。すなわち、「おしゃべりする所」という意味だ。文字通り、ここは地元コミュニティーの憩いの場でもあり、現在は毎週火曜日の晩に、おじいとおばあが集まって一緒に三線を弾いている。
参加者はボトルキープをして、沖縄の「さんぴん茶」(ジャスミン茶のこと)や泡盛を楽しみながら、友人たちと「ゆんたく」をする。中には地元に住む外国人の方や、たまたまその時間に訪れる外国人の観光客も参加する。まさに異文化交流の場所だ。
都会化が進むにつれて独居老人も増えるのが現実だが、沖縄の田舎にはこうした「ゆんたくとぅくる」の精神がまだ残っている。