太宰治も住んだ荻窪のアパート「碧雲荘」に行ってみた!...が、時すでに遅かった
2016.03.20 11:00
背後は更地、シートに覆われて...
荻窪駅から、北へ10分ほど。東京衛生病院を抜けた、荻窪税務署の横に「碧雲荘」はあった。
残念ながら、2階建てのアパートは、すでに解体済み。道路に面した生け垣に、わずかに面影を残すだけだった。敷地は白いシートで覆われ、その向こうではガレキの片付け作業が行われている。
碧雲荘跡地は、隣接する荻窪税務署や、すでに解体された国家公務員宿舎とともに再開発され、区の特定養護老人ホームなどになる予定だ。
宿舎跡は更地になっていて、そちら側へ回り込むと、碧雲荘のガレキがよく見えた。
80年にわたって、荻窪にあった碧雲荘。遠く離れた九州へと移るが、交流施設「文学の森」(仮称)となり、これからも人々と文学をつなぐ接点として、その姿を残していく。