エルム、ライフ...消えゆく老舗ワセメシ 思い出のメニューは今?
ワセメシ番外編 あの国民的食べ物の発祥地はこちら
ここからは少し話を変えて、早稲田大学とかかわりの深いお店を1つ紹介したい。
早稲田大学近くの穴八幡神社の向かいにある「三朝庵」は江戸時代から続く老舗蕎麦屋で、かつては大隈重信も足しげく通ったという。そして何より、とある料理の発祥地でもあるのだ。

かつて、予定されていた宴会がキャンセルされた時、大量に余ったとんかつを美味しく食べるために、蕎麦のダシで煮込んで卵でとじて、ご飯に載せて出したのがカツ丼の始まりなのだという。
更にもうひと品、カレーうどんもこちらが発祥だ。イギリスを経由したカレーが日本に上陸し、日本人が洋食に目を奪われた時、その状況を打破するため、研究の末にカレーうどんを作り出したのだそうだ。
早稲田だけでなく、歴史の古い大学の周辺には特徴的な街が作られることが多い。その歴史を紐解くと、意外なものに繋がっていたり、新たなものを作り出すアイデアが浮かんだりすることもあるのかもしれない。