10代女性「アースのノーマットって『NOマット』なんだよね、マットって何?」【ジェネレーションギャップ大調査】
Jタウンネットでジェネレーションギャップに関してのエピソードを読者に募ったところ、このような投稿があった。
「夏に娘(10代)とドラッグストアに行った時に、リキッド式の蚊取り製品を手に取った娘が言った一言。
娘『ねぇ、ママ。ノーマットて、何がNOマットなの?』
私『えっ!?』
......もういい加減にノーマットって名前をつけなくてもいい時代になってますよね......」
(滋賀県・40代女性)
蚊取り線香とノーマットの間にあった「マット式」
アースノーマットの「ノー」はマットがないことに由来するのだが、おそらく30代前半以下はアースマットに対しても「?」となる人が多いだろう。かくいう記者(20代)も、投稿された内容がよくわからず、調べてから納得した1人である。
ノーマットの謎に迫るためには、まず蚊の駆除剤の歴史に触れなくてはならない。
アース製薬の公式サイトによると、蚊の駆除剤は1960年代までは「蚊取り線香」が主流で、その後は63年に開発された「蚊とりマット」が人気を博していたという。
この「蚊とりマット」は、殺虫成分が入ったマットを発熱版上に置き、熱で成分を揮発させるという方式で、持続時間の短さや、薬剤の拡散の仕方が安定しないなどの課題があった。
それらを改善すべく開発されたのが、1984年発売のアースノーマットだ。5年間の試行錯誤を経て、高品質な「吸液芯」により最低でも1か月間交換なしで使える持続性と、安定した薬液の拡散力を備えた商品として完成した。
その効き目の良さから、当初は「滅蚊」という名前になる予定だったが、最終的には「アースノーマット」と名付けられた。それまでのマットを頻繁に入れ替える方式から進化したマットなし、ノーマットということだ。
以上が「アースノーマット」の由来だ。ノーマットのようなタイプの蚊取りが主流になって時代に生まれた世代にとっては、それが普通であり、何がノーなのか分からなくなってしまった。
正直、蚊の駆除剤は蚊取り線香からすぐにノーマットのようなリキッド式に進化したと思っていたので、その間を埋めるミッシングリンクがあったことに驚きを隠せなかった......
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