ネギといえば「青」?「白」? 境界線を名古屋で探る
[ドデスカ!-名古屋テレビ]2015年12月9日放送の全力リサーチのコーナーでネギの境界線を調査していました。
ネギにも地域性があった!?
あったかい鍋やラーメン、これからの季節にはかかせないネギ。
名古屋駅の立ち食いきしめんの店では、見慣れた白と青のネギのハーモーニーが。
しかし東京駅でうどんを注文すると、添えられたネギは白のみ。「青い部分は固いので、使いません」とのこと。
一方新大阪駅のうどんに添えられていたのは、青ネギ。「白ネギが入ってたら、なんで?ってなります」とのことで、すべてのメニューに青ネギを使用しているそうです。
三大都市で割れた、ネギの謎を調査します。
聞き込み調査の結果は
東京では30人中、28人が「白」、大阪では30人中、30人が「青」と答えました。
顕著な東京・大阪に対し、名古屋は50人中、36人が「白」、14人が「青」と答えました。
そこでネギに詳しい、三重大学生物資源学科の農学博士徳田博美教授に伺うと、もともとネギは奈良時代に中国から伝来してきたとのこと。
関東より東は寒さに強い白ネギ、関西から西に青ネギが一般的になったそうで、ご当地ネギも東から西に行くにつれ、青い部分が多くなっていきます。
境界線の鍵を握るネギ!?
徳田教授によれば、青と白のネギは境界線は愛知県にあるとのことで、鍵を握る「越津ネギ」というものがあるそうです。
早速そのネギを見てみると、見た目は普通の白ネギのようですが、比べてみると驚くのがその長さです。全長35cmで、普通の白ネギは白い部分が約7割に対して、こちらは1対1の割合です。
普通は白い部分を食べますが越津ネギは全部食べられるとのことで、江戸時代から作られ尾張藩主にも献上されていたとのこと。
このネギに隠されていたのは、「もったいない」という愛知の県民性。だから愛知では、両方が食べられていたわけですね。(ライター:神谷祐美)