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築地市場移転へカウントダウン...豊洲の「市場前駅」周辺が凄いことになってきた

竹内 翔

竹内 翔

2015.12.16 11:55
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「東京一何もない駅」「都会の秘境駅」――豊洲にあるゆりかもめ線・市場前駅は、そんな異名で知られている。

都心部にあるのに1日50人強しか利用しない、駅周辺はひたすら更地でコンビニも自販機もない、誰も使わないので駅構内には広告さえ貼っていない――その「廃墟」っぷりは以前、Jタウン探検隊でもレポートしたが、その市場前駅周辺が最近、急速に脱廃墟を果たしているとの情報が飛び込んできた。

いったいどう変わったのか。2015年12月、探検隊は再び市場前駅へと向かった。

ゆりかもめ乗客が思わず写真を撮る

前回の訪問からおよそ8カ月。同じように豊洲駅からゆりかもめに乗り込み、探検隊は目的地を目指す。

「うわっ、これ何作ってるの」
「でっかいなー!」

あと一駅、と迫ったところで、乗り合わせたビジネスマン2人連れが声を上げた。筆者も、思わず声を上げそうになった。

上が12月、下が3月に撮影した写真。建設の進みぶりが見て取れる

上が12月、下が3月に撮影した写真。建設の進みぶりが見て取れる

ひたすらに更地が続いていたはずの駅前に、巨大な建築物が着々と生まれつつあったからだ。

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そもそも「市場前駅」はその名のとおり、築地中央卸市場の移転を見越して作られた。しかし計画がずれ込んだ関係で、2006年の開設以来10年近く、「秘境」状態のまま放置されてきたのだ。

だがここに来てようやく本格始動、2016年11月の移転までいよいよ1年を切ったこともあり、日本最大の「魚河岸」を迎え入れるべく、駅周辺では、準備が急ピッチで進んでいるのである。

前回の写真と比べると一目瞭然

前回、写真を撮影したポイントに立って比較してみよう。

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上が今回、下が前回(3月)に撮影した写真だ。3月時点では建物らしい建物もなく、豊洲方面の高層ビルがあんなにはっきり見えていたのに、写真の左右双方に、巨大な建物の骨組みがすでに出来上がっている。

特に右側、水産卸売場棟の建設進展が著しい。

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事業者選びに難航しているとの話もあるが、観光客向けの施設も着々と建設が進む。

このあたりも、3月の時点では本当に単なる更地だったのだが......。

その発展ぶりは予想以上だった。いよいよ、豊洲新市場の輪郭が見えてきた感がある。

豊洲新市場完成イメージ図(提供:東京都中央卸売市場)

豊洲新市場完成イメージ図(提供:東京都中央卸売市場)

みんな意外と知らない...築地行くなら今のうち!

さて、豊洲の側の準備が進んでいるとなると、やはり「築地」が気になる。

ここに面白いデータがある。築地が会社発祥の地である、練り物でお馴染みの紀文が11月30日に発表したアンケート結果だ。

これによると移転すること自体(公共市場としての機能が豊洲に移ること)を知っていた人は全体の54.7%に上ったが、移転が2016年11月に行われる、つまりもうあと1年を切っているという事実は、わずか19.2%の人しか認識していなかった。

築地市場は単なる商業の場としてだけではなく、今や東京を代表する観光地として、国内外から注目を集めている。探検隊もこの日、合わせて築地まで足を伸ばしたが、平日の昼だというのに市場周辺は満員御礼状態で、場外のお店には長蛇の列ができていた。

現在の築地市場

現在の築地市場
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途中のお店で海鮮丼をいただいた

途中のお店で海鮮丼をいただいた

紀文の調査では、54.4%が「移転前に築地に行ってみたい」と答えている。現在の「魚河岸」としての築地を見られるのは、あと1年足らずだ。

紀文調査より

紀文調査より
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