大和ミュージアム好調だけど...「観光客がすぐ帰ってしまう」呉の悩み
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年11月13日放送で、おでんやラーメンなどの屋台に注目して、呉市が抱える課題と解決策を模索していました。
寒くなってくるこれからの季節。恋しくなるのは熱々のおでんです。呉市の蔵元通りには、夕方になると10軒以上の屋台が建ち並びます。
2002年、観光客獲得のため、行政の肝入りでリニューアルオープンした屋台通りですが、その売り上げは下がっているといいます。
屋台の醍醐味!常連客同士の語らい
創業47年の屋台「かさ」。2代目店主の坂本さんは、7年前サラリーマンを辞めて、先代の母親から店を引き継ぎました。
開店は、午後7時30分。のれんを出すと、早速お客さんが入ってきました。常連客同士たわいもない話をしながら、美味しいおでんを食べます。これぞ、屋台の醍醐味です。
夜まで観光客が留まらない!?呉市の課題とは
2002年、市制100周年をきっかけに、呉市は屋台を観光の目玉にしようと動きました。それまで、市内の様々な場所に点在していたものを蔵元通りに集め、さらに、新たな8軒の屋台が加わり、屋台通りを整備しました。
当時は話題を呼び、多くの観光客で賑わいましたが、現在は、多い時に比べると、売上は3分の1になったといいます。屋台通りの売り上げは、リニューアルした2002年に1度は持ち直すものの、年々落ちているといいます。
2014年、呉市に訪れた観光客は、約308万人。大和ミュージアムの存在が多くの人を呼んでいます。しかし、宿泊客は、1割程度の約38万人に留まっています。
呉市は、大和ミュージアムを見終えた観光客が、宮島などの別の場所に移動していると分析しています。
屋台「かさ」の店主は、いずれは世界遺産となれるように、とにかくやり続けるだけだと話していました。屋台の活気や良さが広まり、呉市の観光客獲得の要となるよう、頑張り続けてほしいですね。(ライター:haruhana)