減る書店、一方増えるのは「図書館」...その新たな利用スタイルは
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年10月6日放送で、「まちライブラリー」について取り上げていました。
日本の書店の数はこの15年で8000店以上減っています。原因としては、大型店舗が台頭して中小の書店がはじき飛ばされたことや、ネット書店の登場や本を扱うコンビニが拡大したことにあります。
ですが一方、図書館は1990年から2011年の間に1324館も増えているんです。これには大学の図書館をカウントしていないので、それを合わせると5000館にもなるんだそう。そして文部科学省の調査では、2010年の図書館における1人当たりの貸し出し数が5.4冊と、初めて5冊を超えて貸出回数も増加傾向にあるんだとか!
これには、開館時間を延長したり、貸し出す本の冊数の上限を引き上げる図書館が増えて、社会人の利用が増えているのではないかと文科省は述べています。
"本"を通して"人"と出会う「まちライブラリー」
そんな中、注目を集めている図書館が「まちライブラリー」です。場所を作ってみんなで本を持ち寄って、本には寄贈者の情報とメッセージを記入します。そして次に読んだ人が感想を書いていくという流れのものです。こうして、本をきっかけにコミュニケーションができ、人とのつながりが生まれるというわけです。
実はこの「まちライブラリー」は2012年に大阪・中央区の「ISまちライブラリー」からスタートしたもの。現在では全国に216か所に広がっています。
2015年5月にオープンした「もりのみやキューズモール」にも人気のまちライブラリーがあります。そこにある本はいつでも無料で読むことができ、会員になれば本を借りて持ち帰ることもできます。会員数は増え続け、9月に1000人を超えました。館内には、ポパイの創刊号やオリーブの創刊号など、今では貴重な雑誌も目につきます。今では子どもたちに絵本の読み聞かせをするイベントも好評です。(ライター:ツカダ)