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抗議活動は3人...可決から1週間、「祭りの後」感漂う国会周辺を歩いてみた

竹内 翔

竹内 翔

2015.09.26 06:00
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雨に濡れて道路に張り付く「戦争させない」

ぐるりと、国会の柵に沿って歩いていく。普段より多めに配備されているお巡りさんもやはり退屈そうで、久しぶりの不審者(=記者)にはやたらに厳しい目を注いでくる。

奥の方で、お巡りさんが鋭い視線をこちらに投げかけている
奥の方で、お巡りさんが鋭い視線をこちらに投げかけている
国会議事堂前駅の出口。ここなど、デモの間は溢れんばかりの人がいた場所だが
国会議事堂前駅の出口。ここなど、デモの間は溢れんばかりの人がいた場所だが

足元には、水分を含んでぐしゃぐしゃになった銀杏の実が、道を埋め尽くさんばかりに転がっている。うっかり踏みつぶすと、「ぶちっ」となんともいえない嫌な感触とともに、例の臭いがむんと立ち込める。季節が確実に、秋へと移っていることを感じさせる。

国会近くの駐車場で雨に濡れていた、社民党の自動車
国会近くの駐車場で雨に濡れていた、社民党の自動車

国会正門前に出た。可決直前にはまさにこの場所に、万単位の人々が集まり、道路を埋め尽くしたものだ。
だが、今日そこにいたのは、冒頭述べたように3人だけ。交差点の角に立ち、政権への抗議が記された垂れ幕を植え込みに掛け、静かに国会を向いて立っている。

歩くのも困難なほどの人がいた国会前だが...
歩くのも困難なほどの人がいた国会前だが...
警察との攻防が繰り広げられた正門前道路
警察との攻防が繰り広げられた正門前道路
少ないながらも、抗議に立つ人はいた
少ないながらも、抗議に立つ人はいた

車道に目を転じると、色あせた「戦争させない」のプラカードが地面に張り付いていた。

濡れて色が落ちている
濡れて色が落ちている

雨はなおも降る。

帰途、永田町駅構内の売店にて。デモの余熱に酔うような「シールズ(SEALDs)弾圧」「野党協力」などの夕刊紙の見出しが、なんだか寂しい
帰途、永田町駅構内の売店にて。デモの余熱に酔うような「シールズ(SEALDs)弾圧」「野党協力」などの夕刊紙の見出しが、なんだか寂しい
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