野毛山動物園のライオンは「食いしん坊。人間が大好き」!?→真相を聞いてみた!
横浜生まれで、飼育係に育てられた

野毛山動物園の広報担当者は電話口で苦笑しているようだった。よほど問い合わせが多いのだろうか。
「人間が大好き」って、書かれてますが、どういうことですか?
「当園のライオン、ラージャーは、横浜のズーラシアで生まれました。衰弱気味だったため、生まれてすぐ人工哺育機に入れられ、飼育係に育てられたんですよ。だから人間に接し慣れています。穏やかなおっとりとした性格です」
通常どんな物を食べているんですか?と聞くと、「馬肉や鶏肉ですよ」という返事だった。どうやら、ツイッター上の噂はまるっきり誤解だったようだ。
ところで、例の案内板だが、新しいものに取り替えられた。下がその写真である。

「食いしん坊」と「人間が大好き」は離され、その間に「おちょこちょい」という愛すべきキャラクターが挿入されている。幼いころ、チョウを追いかけるのに夢中で、展示場の溝におっこちたこともあるそうだ。
「ラージャー」という名前は、ヒンドゥー語で王子という意味だ。野毛山動物園のプリンスに、一度会いに行ってはどうだろう。「食われる」心配はなさそうだ、たぶん......。