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鳥取のシェアハウスが行う、地域発信の新しい形「ブロガー・イン・レジデンス」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.09.19 11:00
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僕らの町に「ブロガー」を呼ぼう――。

鳥取県大山町にある「お城つきシェアハウス のまど間」は、個人のブロガーを町へ呼び、地域の魅力を発信してもらう「ブロガー・イン・レジデンス」という取り組みを2015年9月1日から始めている。

新たなシェアハウス「のまど間」が行う新たなプロジェクト
新たなシェアハウス「のまど間」が行う新たなプロジェクト

その背景には、近年日本でも広がりを見せている「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」がある。

1970年代に欧米で始まったAIRは、各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招へいし、滞在中の作品制作を支援する事業のこと。アーティストは滞在期間中、創作の過程を公開したり、地域住民と交流をしながら作品制作を行う。出来上がった作品は、地域住民のために地元の公民館やホールで公開されるケースも多い。地域活性化の1つの在り方として、90年代初頭から多くの自治体がAIRの取り組みを続けてきた。

その新しい形として始まった「ブロガー・イン・レジデンス」は、その名前の通り「アーティスト」ではなく個人の「ブロガー」を町へ呼ぶことで、地域活性化を狙うプロジェクトだ。

「人」も大山町を代表する魅力の1つ

雄大な大山のふもと、日本海にもほど近い場所に位置する「のまど間」は、純和風の一軒家を改装して作られたシェアハウス。総務省が行うプロジェクト「地域おこし協力隊」で大山町へ移住した薮田佳奈さんらを中心に、地域団体や地元住民の協力を得て15年4月にオープンしたばかりの施設だ。

「のまど間」外観
「のまど間」外観

その一番の特徴は、居住空間の近くに作られた「だいせん城」という名のコワーキングスペース(共同オフィス)だろう。地下室を含む全3階建ての建物は、名前の通りお城のような外観だ。しかし、その中身はwi-fi環境やスクリーンなどを完備した最先端のオフィスになっている。シェアハウスの住民だけでなく、一般の人も有料で利用することが可能だ。

コワーキングスペース「だいせん城」の内観
コワーキングスペース「だいせん城」の内観

地域住民との交流も盛んなようで、施設のコンセプトは「町全体がシェアハウス」。そういった環境のなかで、大山町の魅力をブログ記事として発信してもらうことが、「ブロガー・イン・レジデンス」の狙い。

プロジェクトの企画・運営を担当する「のまど間」の薮田さんは、そのコンセプトについて、

「そもそも、大山町という土地について知らない人がほとんどでしょう。そういった多くの方に、新しく土地の魅力を知って貰うことや、実際に訪問して貰うこと。そのきっかけになればと思い、今回の『ブロガー・イン・レジデンス』を実施しました」 

と語る。その発信手段にブログ(ブロガー)を選んだ理由については、

「大山町の魅力の発信して頂く際に、大切なものが3つあると考えています。1つ目は、『面白いものを発見する力』、2つ目が『アウトプットする力』、3つ目が『アウトプットを多くの人に届ける力』です。実力のあるブロガーの方は、それらを個人で全て完結してもっているので、私たちの狙いに合致すると思いました。地元の人にとっては当たり前のことのなかに面白味を見い出し、分かりやすくたくさんの人に発信していって欲しいと思います」

としている。9月1日からプロジェクトはスタートしており、現在1人のオランダ人ブロガーが、海外に向けて英語でブログ記事を発信している。

応募に関する条件は、1週間から1か月ほど大山町に滞在可能で、週2本以上のペースでブログ記事を執筆・公開することだけ。しかし、薮田さんは「できれば、積極的に取材へ出てもらって、多くの地域住民と関わってもらえれば」と話す。恵まれた自然環境だけでなく、町に住む「人」も地域を代表する魅力の1つだと考えているためだ。

参加者には、交通費と滞在費および取材にかかる費用が半額補助される(総額5万円まで)。募集締め切りは9月30日までだが、今後も新たなテーマを設定して活動を続ける可能性もあるという。応募は、「お城つきシェアハウス のまど間」ウェブサイトから。

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