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広すぎる北海道、2泊3日で主要観光地を巡る方法はあるか?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.08.23 06:00
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お盆は過ぎてしまったが、これから遅い夏休みを取る人もいるだろう。
誰もが一度は憧れる北海道。気候はだいぶ涼しくなってしまったが、ピークを過ぎたことを考えれば、逆に狙い目ともいえる。
北海道はとにかく広い。東北と四国を足した面積とほぼ同じだ。ピンポイントの旅行ならともかく、複数のスポットを巡るなら、あらかじめコースを決めておくのに越したことはない。

道庁が2014年にまとめた資料「北海道観光の現況」によると、日帰りまたは1泊2日の旅行者は約10%で、2泊3日が34%、3泊4日が27%、4泊5日が12%、5日以上が16.7%となっている。もっとも多い2泊3日で北海道をこの時期、効率的に巡ろうとしたら、どんなコースがいいのか。地図を見ながら考えてみた。

プランA「札幌~小樽~旭川~富良野」

道内の主な観光地は、北は稚内、東は知床、南は函館と各地に点在している。

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北海道の地図(北海道観光振興機構公式サイトの地図を編集部加筆)
北海道の地図(北海道観光振興機構公式サイトの地図を編集部加筆)

LCCが多く乗り入れている新千歳空港を利用した場合、旅の拠点となるのは札幌だろう。時計台や大通公園、北海道大学のポプラ並木、もいわ山ロープウェイ山頂展望台など、見どころがあちこちにある。

札幌市時計台(MIKI Yoshihitoさん撮影、Flickrより)
Sapporo Clock Tower.

札幌近郊の観光地といえば、約40キロ離れたかつての商都・小樽だ。小樽運河や堺町通り、北のウォール街などがある。半日もあれば札幌から帰ってこられる。

小樽運河(Richard, enjoy my life!さん撮影、Flickrより)
小樽運河

強行スケジュールとなるが、小樽観光はさっと済ませて余市に行くのもありだ。NHK朝ドラ「マッサン」の舞台となった、ニッカウヰスキーの工場がある。

ニッカウヰスキー北海道工場・余市蒸留所(snotchさん撮影、Flickrより)
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問題は2日目以降。旭山動物園がある旭川に行くか、それとも道南の函館を目指すか。
旭川へ行くなら旭山動物園はマスト。札幌から旭川はJR特急が便利で、所要時間は約90分。旭川駅から動物園までは結構距離があり、路線バスで40分ほどかかる。動物園の見学は3~4時間を見ておきたい。

旭山動物園(sendaiblogさん撮影、Flickrより)
旭山動物園

市内の新しい観光名所は、「アナと雪の女王の城にそっくり!」と話題になった「雪の美術館」だ。中世ヨーロッパのお城のような外観で、建物内は雪の結晶をイメージしている。冬の北海道を体感できる「氷の回廊」は地下にある。所要時間は2時間程度見ておこう。2日目は旭川で宿を探す。

行きの美術館(MiNe (sfmine79)さん撮影、Flickrより)
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3日目はドラマ「北の国から」で有名な富良野へ行ってみよう。ラベンダーで有名な「ファーム富田」や、「北の国から」の「五郎の石の家」「拾って来た家」、ドラマ「優しい時間」の「珈琲 森の時計」などがある。

黒板五郎の石の家(yoppyさん撮影、Flickrより)
黒板五郎の石の家

このまま新千歳空港に直行し、売店で土産物を買って、飛行機に乗って本州に戻る。プランAの総移動距離は480キロくらいだろうか。

もう少しゆったりしたスケジュールを希望するなら、1日目の小樽や、3日目のファーム富田は外しても構わない。小樽運河の散策は好みが分かれるし、ファーム富田のラベンダーは見頃を過ぎている。8月中旬から10月中旬にかけてはコスモスのシーズンだ。

プランB「札幌~小樽~登別~函館」

先述のプランAは、新千歳空港が起点・終点となるため、旅の範囲は道央に限られる。函館を起点にすれば、道南から道央を巡ることができる。

函館空港から市内までは約8キロと比較的近い。エキゾチックな街並みの函館は、カトリックやロシア正教の教会、赤レンガの倉庫街、五稜郭などがある。宿は市内のホテルか、空港近くの温泉街・湯の川がいいだろう。

函館(Hairwormさん撮影、Flickrより)
函館灣

2日目の一発目は函館朝市の見学。それが終わったら、カルデラ湖としては日本で3番の大きい洞爺湖へ向かおう。JRの特急利用で函館~洞爺は約90分、洞爺駅~洞爺湖温泉はバスで約20分で行ける。
有珠山山頂から見た景色は絶景で、2008年のG8サミットが開かれたザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパも近い。

洞爺湖(othreeさん撮影、Flickrより)
洞爺湖

2日目はここで宿泊してもいいが、温泉のデパートと称せられる登別が50キロほどの距離にある。地獄谷や閻魔堂、クマ牧場などがあるほか、8月29・30日は「登別地獄まつり」が開催される。

登別地獄谷(the.young66さん撮影、Flickrより)
登別地獄谷27

最終日は札幌観光を楽しみたい。登別から札幌市内までは高速バス利用で約2時間。ゆっくりと観光する余裕はそれほどないかもしれないが、札幌市時計台や北海道庁旧本庁舎、さっぽろテレビ塔などは徒歩で行ける。
旅の終点は札幌から50キロ離れた新千歳空港。日中は15分間隔で運行しており、夜遅くまで走っているのがうれしい。プランBの総移動距離は約430キロ。

さっぽろテレビ塔から見た札幌市中心部(Nao Iizukaさん撮影、Flickrより)
さっぽろテレビ塔

2つのプランを紹介したが、すでに行ったことのある人も多い、札幌市内はスルーする手もある。お土産は空港売店でほとんど揃うし、空港自体が1つのグルメスポットだ。国内線ターミナルビル4Fには「アニメイト」まである。

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