教室に診察室、和牢獄まで...新潟のラブホが内装に本気出し過ぎて、コスプレイヤーから熱視線
恋人たちが利用するラブホテルはユニークな客室が多い。外観は普通のビジネスホテルと大差なくても、一歩中に入れば非日常な空間が男女を待っている。
「ホテル競馬場Us」は、JRA新潟競馬場のすぐ隣にあるラブホテルだ。客室は50室とこの類の宿泊施設にしては多い。
このホテルが今、全国のコスプレイヤーから熱視線を注がれている。教室や病室など奇抜なアイデアを形にした部屋があるからで、撮影やオフ会に利用したいと考える人が続出しているのだ。
ホテルの担当者によると、「10部屋を使って遊んじゃおう!」と考え、3年ほど前にリニューアル改装し、現在の部屋が誕生した。
料金はルームランク別になっている。宿泊で2名利用の場合、1つ星が4900円、2つ星が6100円、3つ星が7100円、4つ星が8100円、5つ星が1万300円となっている。いずれも税込。
リアリティーを追求した驚きの内装
最初に紹介するのは「学校教室のお部屋」こと201号室。女教師もののアダルトビデオに出てきそうな雰囲気だ。ルームランクは2つ星。
競馬Usの担当者によると、見た目だけでなく音にもこだわっているという。
「教室のお部屋は、入室すると学校のチャイム(キーンコーンカーンコーン)が鳴る 仕組みになっています」
203号室は「病院診察のお部屋」。あのソフト・オン・デマンドがプロデュースしている。机や器具などは本物を使用。聴診器やペンライトも備えていて、カップルがいちゃいちゃするときに楽しめそうだ。ルームランクは2つ星。
このほかにもモンゴルをイメージした部屋や、五右衛門風呂を備えた古民家風の部屋、工事現場の事務所を再現した部屋、昔の牢獄をイメージした部屋などいろいろなパターンがある。
こんなすごい部屋、利用者が殺到しているに違いない――と思いきや、入室後にキャンセルや部屋替えを希望する客は少なくないという。
「リアリティーを追求するあまり、『病室が寒々しくて怖い』『自分で布団を敷きたくない』というご意見もありまして......。同業者に部屋を見せるとウケが良いのですが」
先述したように、ネットでは「一度利用してみたい」「オフ会や撮影に使えないかな」という声が続々と挙がっている。こうした要望に対して、できるだけ応えたいとホテル担当者は話す。本来の用途以外で利用したい人は、ホテルに相談しよう。
「オフ会や撮影に使いたいとの要望(本気の)があるようなので、臨機応変に考え対応をしていきたいと思います。あくまでホテルの一室(あまり広くない)でのご利用の範囲なら対応できると思います」
もちろん、シティホテル顔負けのオシャレな部屋もちゃんと用意されている。ノーマルなラブホとして利用したい人はこちらがお勧め。
ロケーションも魅力の1つ
なお建物は7階建て。窓を開ければ競馬場が一望できる部屋もある。
空いている時期について尋ねたところ、稲刈りのシーズンが狙い目だという。ほっこりする話だ。
「混むのはお盆の8月や年末の12月です。ホテル競馬場Usの近くでは農業が盛んですので、田植えの時期や稲刈りの時期などはホテルの集客が落ちることがあります(農作業に従事するため)。ある意味狙い目といえます」
「新潟市の中でも少し郊外に近い立地のため、ご休憩時間も長くリーズナブルにご利用いただける値段設定になっています」
JR新潟駅から東に約14キロ離れているが、新潟を訪れたときに立ち寄ってみたい施設だ。