いつになったら入れる?「太陽の塔」改修業者見つからず、内部公開延期へ
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年7月27日放送で、「太陽の塔の内部公開延期」について取り上げていました。
1970(昭和45)年、大阪府吹田市で開催された「万国博覧会」。そんな大阪万博のシンボルともいえるのが、今でも万博記念公園に建っている「太陽の塔」です。大阪万博の時にはこの内部にも入ることができました。塔の中には、故・岡本太郎さんが制作した高さ41mのオブジェ「生命の樹」と生物模型が展示されていて、当時920万人が訪れました。
しかし現在は展示物の傷みがひどい状態です。塔の内部にもヒビが入り、床がはがれ、耐震性の問題などから非公開となったままです。
そこで、大阪府では太陽の塔を改修して、万博以来となる内部の常時公開を2017年3月をメドに目指すことにしました。
......ですが!2015年7月、大阪府が耐震工事などの入札を15日と21日に実施したところ、府が予定した予算に収まる価格を示した業者はゼロだったのです......!
府の考える入札価格と実際の入札価格に大きな隔たりが...
大阪府の計画では、塔の本体に耐震工事を施し、地下展示室を増築、総事業費をおよそ11億円と見込んでいました。ですが、工事発注の為に府が2回の入札を行いましたが折り合いがつかずじまいで、再入札の日程も決まっていない状態なのだそうです。
府の担当者によると、「建築の担当とも入念に話し合って出した入札予定価格だったのですが、実際の入札の価格があまりにもかけ離れすぎていました。その原因を調査してなるべく早く内部公開を実現したいです。」とのこと。
通常の建物に耐震工事を施すのとはわけが違って、特殊な形の塔を工事するのはそう簡単なことではないようで、価格も多くかかってしまうようですね。
岡本太郎さんの作品が再びお目見えするのはいつになることでしょうか?(ライター:ツカダ)