関東「いっせーのせ」、関西「いっせーので」? 親指ゲームの掛け声、こんなに違う!
「指スマ」や「ちっち」などと呼ばれる、プレイヤーが立てる親指の数を当てるゲームをご存じだろうか。実はこの遊び、掛け声のバリエーションがビックリするくらい多いのだという。
そこでJタウン研究所は2015年4月15日から8月4日までの115日間、「親指のゲーム、あなたはどんな掛け声でやっていましたか?」というテーマで、都道府県別にアンケート調査を実施。全国407名の読者からいただいた投票をもとに、その地域差を探ってみた。
都道府県別調査で「親指ゲーム」の地域差が明らかに
まずは、地域ごとの結果を見ていこう。最多得票を獲得した選択肢別に、都道府県を塗り分けた地図が以下になる。
関東地方では「いっせーのせ」が強く、東京や神奈川をはじめ多くの地域で最多得票を獲得している。地図ではあまり見てとれないが、関東地方は「指スマ」への支持も根強く、多くの地域で票数が伸びている。
その一方、関西地域では「いっせーのーで」が目立っており、京都や大阪など5地域で最多得票を獲得している。こちらは三重に代表されるように「バリチッチ」や「ちっち~の」など、「ちっち」系の得票が他の地域に比べて多かったのも特徴だ。
全国で唯一の最多票となった「せっさん」(山梨)、「ルンルン」(福井)、「チーバリ」(山口)も忘れてはならない。なかでも山梨の「せっさん」は、県内得票率が100%(4票中4票)と圧倒的な支持を集めた。また、白塗りの地域では1票も投票がなかった。とくに九州地方からの投票が少なく、ひょっとするとこの遊びは九州ではメジャーではないのかもしれない。
続いて、全国の結果をみてみよう。
全国で最もメジャーな掛け声は、総得票数の26.5%にあたる108票を獲得した「いっせーのせ」だった。以下、「指スマ」(70票、17.2%)、「その他」(68票、16.7%)、「いっせーので」(66票、16.2%)と続いた。一方、全く得票が伸びなかったのは「スパルターン」「ギンギラギンの」「そろばん」「ジンチー」の4つ。
最後に、「その他」に多くの投票が寄せられている点に注目したい。今回の調査で編集部がピックアップした選択肢は、上に挙げたように得票数の少なかったものを含めて全部で16にも達する。
それにも関わらず「その他」への得票数が多かった点を踏まえると、どうやらこの「親指ゲーム」の掛け声、われわれが想像するよりもずっと多くのバリエーションがあるようだ。