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なぜか売り上げNo.1! 長野県民がかっぱ寿司の「サラダ軍艦」大好きな理由とは?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.29 15:32
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回転寿司で人気のネタ、と聞いて思い浮かぶのは何だろうか。回転ずしチェーン「かっぱ寿司」の2014年の全国売上は、1位が「まぐろ」、2位が「とろサーモン」、3位が「はまち」だったそうだ。

しかし、長野県内の「かっぱ寿司」では、全ての寿司ネタの中で、なぜか「サラダ軍艦」の売上がダントツで1位なのだという。

「サラダ軍艦」(かっぱ寿司ウェブサイトより)
「サラダ軍艦」(かっぱ寿司ウェブサイトより)

ボイルしたイカゲソとカニカマを、マヨネーズで和えた「サラダ軍艦」。その売上は、東京都内では38位、大阪府内では67位。全国的に見れば「脇役」ともいえそうなこの寿司ネタが、長野県民の間では「スター級」の扱いを受けているという。いったい、なぜなのだろうか。

その理由が、2015年7月27日放送の「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」(TBS系)で明らかになった。

「サラダ軍艦」が長野県民に愛される理由とは?

長野県民を対象に番組が実施したアンケートによると、115人のうち65人が好きな寿司ネタに「サラダ」を挙げたという。

番組では、長野県内のかっぱ寿司で食事をしているお客の「サラダ軍艦」愛を直撃取材する場面も放送。番組スタッフが「『かっぱ寿司』といえばなんでしょう?」と質問すると、どのお客も「サラダです」「やっぱりサラダでしょ」などと答えていた。なかには、「サラダ軍艦」だけを注文してテイクアウトするお客も。

また、長野県内の店舗では、お祭りや年末などの繁忙期には「サラダ軍艦」だけを詰めたお持ち帰りセットを販売するそうだ。一部の店舗では1日に100セット近くも売れるそうで、いくら作っても追いつかない状況のときもあるらしい。

しかし、いったいなぜ長野県民はここまで「サラダ軍艦」を愛するのだろうか。番組では、県民性と歴史、2つの側面からその理由を導き出していた。

「海なし県」である長野県は、70年代に至るまで流通経路の整備が不十分で、新鮮な生魚が手に入り辛い状況だった。そのため、長野県民は「あまり生魚を食べる習慣がない」のだという。総務省家計調査のデータを見ても、長野県はアジやなど魚の消費量が全体的に少ないのだという。番組では、そういった県民性が人気の1つだと分析している。

調べてみると、かっぱ寿司の1号店は長野県にオープンしたそうだ。さらに84年に「サラダ軍艦」がデビューした際に、「かっぱ寿司」は大々的にキャンペーンを打ったという。こうした歴史も影響しているのかもしれない。

もう1つの理由:長野県民は、とにかく「サラダ」という名前が好き?

もう1つ大きな要因は、長野県民の健康志向だ。今や「日本一長寿の県」として知られる長野県だが、1958年と65年に脳卒中死亡率が全国1位だったという。その理由の1つに、野沢菜などの塩辛い漬物や、豊富な塩分を含んだ信州みそに代表される「塩分が多く、野菜の少ない」食生活があったそうだ。

そういった状況を打開するため、80年代から県をあげての「減塩運動」が行われた。減塩とともに「野菜の摂取」を県民へ推奨するこの運動の影響もあり、長野県民の間に「野菜を積極的に食べる」習慣がついたという。現在では、男女ともに野菜摂取量は全国1位となっている。

そういった理由から、番組では「長野県民はとにかくサラダが好き」と紹介。県内に「サラダ街道」「サラダ薬局」「サラダホウレンソウ」など、「サラダ」と名のつくものが多数実在することも含め、「サラダ」の持つヘルシーな響きが長野県民からの人気を後押しした、と分析している。

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