東大阪市が取り組む「産後ケア」...行政が異例の本格サポート乗り出す
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年7月9日放送で、「東大阪市の産後ケア事業」について取り上げていました。
出産を境に起こる急激な女性ホルモンの変化などが影響を及ぼす原因のひとつとされる「産後うつ」。産後ママを対象としたアンケートによると、赤ちゃんを産んだお母さんは、自身と赤ちゃんの健康が心配になるとともに、自身のメンタルも心配だとの意見が。産後は過食傾向になったり、イライラしたり疲れやすくなったりなどの体の変化もよく起こるそうです。
そこで東大阪市で"母親たちの心身のケアや育児指導をサポート"しようと、「産後ケア事業」がはじまりました。対象となるのは、生後4ヶ月未満の乳児をかかえる東大阪市民で、育児に不安を抱えていたり、家族などから家事や育児などで十分なサポートが受けられない母親です。
民間ではこのようなサポートはあるのですが、行政がこのようにサポートに関わるのは珍しいことだそうです。
育児相談や授乳の仕方などのサービスを東大阪市が補助
市の業務委託を受けた市内2か所の助産院や産後ケアセンターで、さまざまな育児相談や子供の発育・発達のチェック方法、授乳の仕方についての実技指導などが受けられます。利用料は、デイサービスが2食付きで3024円、ショートステイが1泊3食付きで6048円です。
ちょっと利用料が高いんじゃないの?という印象もありますが、同じサービスを民間で受けようと思うと、デイサービスで15000円前後、ショートステイで30000円前後もかかるそうなんです。
とくに初めての出産や若いお母さんにとって、周りにすぐに育児相談ができないととても不安になるもの。このような産後ケアサービスを利用できるのは安心ですよね。また、産後ケアサービスが他の自治体にも広く設置されれば、子育てへの不安から出産を躊躇する人の数も減っていくかもしれませんね。(ライター:ツカダ)