最近の学食がオシャレ化している事情...「大学・業者双方にメリットが」
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年6月22日放送で、広島修道大学内にオシャレなレストランが進出していることを、取り上げていました。
お昼時、学生らで賑わうレストラン。広島修道大学内にある学生食堂「MARIO TAVOLA」です。2014年12月にオープンし、今では学生たちの憩いの場所になっています。

広島人になじみのあるレストラン「MARIO」が、大学に出店したのです。広島市内を中心に、31店舗を展開する地元の外食レストランを、学校側は、なぜ誘致したのでしょうか?
イメージアップで学生確保へ!
修道大学では、「MARIO」と手を組むことが、新入生を取り込む一つのトピックスになると考えたのです。その効果は徐々に出ているといいます。修道大学は、2016年4月に向け、現在別の食堂の大幅リニューアルも行っています。
一方「MARIO」側は、若い世代の市場調査に活かせるなど、メリットは多いと考えています。「MARIO」としては、修道大学で得たノウハウを活かす為に、別の大学への出店を進めたい考えです。
変わる学食!企業とタッグ 双方にメリットが!
大学と企業がコラボするメリットについて、専門家である広島経済大学経済学部の北野尚人教授は、「いろいろな民間のお店とか、レストランとかは、当然企業イメージを持っていますので、おしゃれなレストランとか、お店とかが入ると、そのイメージは大学にも反映されていく可能性もありますので、そういった面でのメリットも両方にとってあるのかなと思いますね」と分析していました。
県内の他の大学でも、企業と連携する動きが広まっています。広島大学東広島キャンパスには、アンデルセングループが運営する「マーメイドカフェ」や、広島駅弁当が運営する洋食レストラン「ラ・ボエーム」などが運営中です。
「マーメイドカフェ」では、夜間にイベントを行うなど、店舗を有効的に活用。「ラ・ボエーム」は、通常お昼だけの営業ですが、懇親会等の依頼があれば、夜の営業も行うことがあるのだそうです。
さらに企業にとって、大学という場所は優位な点が多いのだと分析します。大学という市場の中では独占的な地位を得られるというメリット等が考えられます。
大学と企業が連携することによって得られる、双方にとってのメリット。今後もこのような動きは、加速していきそうです。
大学に通いながら、オシャレなレストランで食事をすることができるという、学生にとってのメリットと、企業側のメリット。双方の相乗効果で、広島の経済が活性化していけばいいですね。(ライター:haruhana)