「外国人に人気の日本の観光地」第9位の「サムライ剣舞シアター」っていったい何？
旅行口コミサイトトリップアドバイザー日本法人は2015年6月11日、「外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2015」トップ30を発表した。 トップ３は昨年と変わらず、1位が伏見稲荷大社、2位が広島平和記念資料館、3位が厳島神社となった。
昨年のランク外から今年は12の観光スポットがランクイン。その中で最上位に滑り込んだのが、京都市の「サムライ剣舞シアター」だった。
剣舞は、漢詩や和歌に合わせて刀と扇を持って舞う伝統芸能だ。
原型となる舞は奈良・平安時代から存在したと考えられるが、現代の剣舞は維新以後に誕生したといわれる。
武士の剣術や居合術、礼法の影響を受けつつ、日本の伝統芸能の1つとして確立した。その愛好家は全国各地にいるが、全日本剣詩舞道連盟に所属する流派だけで73を数える。
剣舞を通じてサムライの精神を学ぶ
サムライ剣舞シアターはその剣舞体験のできる場所だ。京都市営地下鉄東西線三条京阪駅からすぐのところに会場はある。
活動を行っているのは滋賀・京都・岐阜で活動する正賀流。宗家で育った若い女性師範が、剣舞を通じて武士の心意気を広めたい、地元を盛り上げたいという思いから体験コースを開設する。これまでに世界各国から約2500人の観光客が体験した。
コースの所要時間は1～2時間程度。参加者は武士の正装に着替えて演舞を学ぶ。日本刀の扱い方だけでなく、礼儀作法や武家文化を学ぶ時間もある。最後はサムライになりきって記念撮影。見学だけでもOKだ。
参加者は次のようなコメントを残している。寺社仏閣巡りにすぐに飽きてしまった子供たちも、この体験には刺激を受けたというコメントもあった。 スタッフに対する評価も高い。英語を話せてフレンドリー、記念写真の撮影にも気を遣ってくれることに好感をもったようだ。
「偶然シアターを見学しましたが、家族全員が心から楽しめました」（マレーシア人）
「日本で観た最も興味深いショーの1つでした。強くお勧めします」（カナダ人）
「剣術を披露するだけでなく、武士の文化も紹介しています。その歴史について興味を持っている観光客はきっと満足するでしょう」（イギリス人）
「デモンストレーションは本当に印象的で、衣装を着て行うレッスンは素晴らしかったです。これは京都観光のハイライトでした」（アメリカ人）
「私たちの14歳と12歳の子供は、日本旅行の最高の体験の一つと言っていました」（オーストラリア人）
フェイスブックページ「Samurai Kembu Kyoto」の掲載写真からも、参加者がいかに満足しているかが分かる。
サムライ剣舞シアターは日本人でも参加可能だ。公式サイトから電話またはメールで申し込む。