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ムーミンのテーマパークができる「宮沢湖」 地元では「心霊スポット」の噂も...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.01 16:23
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埼玉県飯能市の宮沢湖を中心とするエリアに、ムーミンをテーマにしたテーマパーク「Metsa」(メッツア。フィンランド語で「森」という意味)を開業すると、投資銀行のフィンテックグローバルが2015年6月30日、発表した。作者の母国フィンランド以外でムーミンのテーマパークが建設されるのは、これが世界初となる。

宮沢湖は昭和初期にできた人造湖で、周囲は約2.4キロ。湖畔に西武グループのレジャー施設が整備されており、ヘラブナ釣りやゴーカート、天然温泉喜楽里別邸などが体験できる。とくに温泉は、6月25日放送の「カンブリア宮殿」で人気スポットして紹介されたほど。
フィンテック社は西武鉄道から土地と建物を買収し、再開発を進める。

宮沢湖(京浜にけさん撮影、Wikimedia Commonsより)
宮沢湖(京浜にけさん撮影、Wikimedia Commonsより)

東京ドーム4個分の広さがあるメッツアは、2017年オープンを予定している。ムーミンの世界が楽しめる施設やショップ、レストランからなる「ムーミンゾーン」と、アクティビティな施設と無料の公園が併存する「パブリックゾーン」から構成される。
ムーミンを生んだフィンランド・北欧の文化にも触れられるパークとして話題を呼びそうだ。

日本のムーミンファンだけでなく、駐日フィンランド大使館も今回の発表を歓迎している。

地元のイメージ「宮沢湖=心霊スポット」

ところで地元民の中には、宮沢湖といえば「心霊スポット」というイメージの人もいる。

1970年代後半に口裂け女が社会現象となったとき、地元の小学生たちは「あそこは口裂け女が出るらしいぜ」「タクシーの運転手が幽霊の客を乗せたんだって」などと、尾びれのついた話で盛り上がった。
今でも各種の心霊スポットを紹介するサイトなどでは、宮沢湖の名前が載っていることもある。

飯能とムーミンの結びつきは作者に送ったレターから

もっとも、飯能とムーミンの結びつきは今日に始まったことではない。メッツアとは別に、同市内にはムーミンの世界をモチーフにした公園が既にある。

あけぼの子どもの森公園」は、ムーミン谷の雰囲気を再現した公園だ。巨大なキノコの形をした家や青い水浴び小屋、多目的ホールの「子ども劇場」、ムーミン資料館の「森の家」などがある。

あけぼの子どもの森公園(ajariさん撮影、Flickrより)
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2014年6月12日の朝日新聞デジタルによると、開園したのは1997年。当時、百貨店で開かれたムーミン展が大盛況で、それを見た職員が提案したそうだ。許可を得るためトーベ・ヤンソンさんに直接手紙を送ったところ、快諾を得た。

メッツアが飯能に開設されることになったのも、市の熱心な誘致と協力があったからと、フィンテック社は説明している。

環境自体はすごくいいです、飯能

「森林文化都市」を宣言する飯能。最近ではアニメ「ヤマノススメ」の舞台としても人気を集めている。

周囲の大反対で実現しなかったが、飯能は漫画の神様・手塚治虫さんがえらく気に入り、スタジオと自宅を建設して転居しようした場所でもある。「手塚さんの故郷の宝塚と飯能は自然環境が似ている」と指摘する人もいる。風光明美な場所なのは間違いない。

宮沢湖がムーミンの谷に変貌し、明るいイメージが定着すれば、飯能は埼玉を代表する観光スポットの一つになるかもしれない。

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