狙い目は「後祭」? 京都人が教える、夏の風物詩・祇園祭の楽しみ方
6月も残りわずかでいよいよ7月、夏本番です。
7月の京都といえば、なんといっても祇園祭。今年の日程や見所についてまとめてみました。祇園祭に合わせて京都に訪れる予定をしている方、必見です!
【そもそも祇園祭って?】
7月1日から、約1ヶ月間にわたって京都市東山区の八坂神社、山鉾町が主催で行われるお祭りのことです。
祇園祭の中で、山鉾関連の行事は、重要無形文化財に指定されています。
有名な山鉾巡行は、7月17日と7月24日に行われます。
時代祭、葵祭にならんで京都三大祭りに数えられ、大阪の天神祭、東京の神田祭にならんで日本三大祭りにも数えられており、日本を代表する伝統的なお祭りです。
【今年の日程は?】
2015年7月1日から、7月31日までの1カ月間にわたって開催されます。行事によりますが、朝早い行事で9時がスタートになります。
八坂神社を拠点に、京都市内で行われます。
14日から16日は前祭宵山です。15、16日の夜は、京都市内中心部が歩行者天国になり、夕方以降は屋台が立ち並びます。
例年通り17日には山鉾巡行が行われます。
2014年から再開された、後祭の宵山が21日~23日、後祭巡行が24日に行われます。
17日の山鉾巡行では、23基の山鉾が祇園囃子をを奏でながら京都市内中心部を巡行します。例年通り9時スタートで、11時半すぎには御池新町に到着を予定しています。
前祭宵山と違い、後祭宵山ではお囃子だけが聞こえる、昔ながらの風情の残った期間となります(基本的に露店の出店はありません)。
さらに、24日の後祭巡行では全10基が巡行します。
【山鉾巡行の見所、「辻回し」】
山鉾巡行では、多くの観光客が訪れますが、巡行のなかでも特に見所とされているのが、交差点での方向転換の時に行われる「辻回し」です。
鉾は構造上、方向転換ができないので、路面に竹を敷き、そこに水をかけて滑りやすくした上を転がすことによって90度の方向転換を可能にします。
多くの人の協力によって鉾が動く姿は、「動く美術館」とも言われている山鉾をより華やかにし、その迫力で見るものを圧倒させます。
鉾に乗り、お囃子を演奏している様子もとても風情があり、夏ならではの熱気に包まれます。
【前祭より後祭の方が、見やすい】
祇園祭の一連の行事を通じて、7月17日の山鉾巡行はもっとも大きいイベントとして捉えられているため、前祭の宵山から、17日の山鉾巡行は歩くのにも苦労するほどの人で賑わいます。
17日の山鉾巡行を見に行っても、人の多さで鉾の先しか見れなかった、ということもしばしば。
しかし、昨年から復活した後祭での鉾巡行は、17日よりは人が少なく、見やすい印象です。10基と鉾の数も少ないですが、最前列で巡行を見ると、その迫力はまた違った味わいがあります。
できるだけ人混みを避けたいという人や、鉾をできるだけ間近でみたいという人は、後祭の鉾巡行をお勧めします。
【今年も、京都はアツい!】
毎年、7月に入ると、商店街でも祇園祭を思わせるようなBGMが流れていたり、看板などが祇園祭仕様になるなど、京都全体で夏を盛り上げています。
まだ訪れたことのない人は、ぜひ、一度祇園祭を訪れてください!
人の多さや、夏の暑さで体調を崩す人も毎年絶えないので、お越しの際には、体調管理には十分気をつけてくださいね!