懐かしの「屋上遊園地」、その跡地は今...
[Jステーション-広島HOMEテレビ]2015年6月4日放送で、懐かしの"屋上遊園地"が今新たな変貌を見せていることを特集していました。
福屋八丁堀本店の屋上は、現在緑の芝が貼られ、利用客の開放スペースとなっています。かつてここには、ジェットコースターや滑り台といった遊園地があり、多くの家族連れが訪れていました。現在、この賑わいを再び取り戻そうという取り組みが進んでいます。
懐かしの"屋上遊園地"かつては、プールからドライブシアターまで!
かつて、デパートの屋上は、常に人々で溢れていました。大規模な遊園地には敵わないが、かわいいジェットコースターが、常に広島の子供たちのあこがれの的でした。
福屋は、1929年創業。その9年後、新館のオープンに合わせて"屋上遊園地"が誕生しました。このころデパートは、大人が買い物をする場所でありながら、子供たちが遊ぶ場所でもありました。
広島三越の屋上には、オープン当初からプールがあり、多くのイベントで賑わっていました。西区のアルパーク天満屋の屋上には、車に乗りながら映画を見ることができる「ドライブインシアター」がありました。
ビアガーデンが人気の、そごう広島店の屋上にも、かつては遊園地がありました。メリーゴーランドやハイウェイカーなど、子供たちの遊び場として、長く愛されてきました。
しかしその後、屋上遊園地は不遇の時代を迎えます。八丁堀天満屋は1997年に、広島三越は2000年に、福屋八丁堀本店は2008年に、最後まで残ったそごう広島店も2010年に、それぞれ遊園地は閉鎖されました。
少子化に加え、デパート以外に子供たちの遊び場が増えてきて、利用者の需要が少なくなってきたことが大きな要因です。
かつての遊園地で新展開!デパート屋上でイベント続々
そのがらんとしたデパートの屋上で、新たな動きが見え始めています。
福屋八丁堀本店では、多くの人に足を運んでもらおうと、2014年9月「福屋あおぞら研究会」を発足。デパート屋上の新たな役割を模索してきました。
2015年1月から、生ギターライブやけん玉大会を行うなど、1か月に1回のペースで、様々なイベントを行っています。
4回目となる5月30日には、神楽祭開催の他、海の生き物に触れ合えるコーナーを設け、子供たちを楽しませていました。
こうした動きは、全国にも広まっているようです。懐かしの"屋上遊園地"に思いを馳せながら、久々にデパートの屋上に足を運んでみるのも良いかもしれません。(ライター:haruhana)