新大久保が「イスラムタウン」化しているらしい!実際に行ってみた

新宿駅から山手線で1駅、東京の中心に位置している新大久保駅周辺。ここは「冬ソナ」や「K-POP」などの「韓流ブーム」によって、「日本一のコリアン・タウン」というイメージがすっかり定着した感がある。
実はいま、そんな新大久保の街に大きな変化が起こっているらしい。韓流の街がなんと「イスラムタウン化」しているというのだ。その真相を確かめるべく、Jタウンネット編集部は現地へ向かった。

イスラムタウンは駅チカ
新大久保駅の改札を出て30秒ほど、大通りから1本横道へ入ったところにある「百人町文化通り」がその中心だという。通りの方へ近づいていくと、頭にスカーフを巻いたイスラム教徒とみられる女性が出てくるのにさっそく遭遇した。

通りを少し進んでみると、ツーンとくるスパイスの香りが漂ってくる。それもそのはず、イスラム料理に使われる香辛料を取り扱う店があるためだ。その近くには、ハラルフード(イスラム教の戒律に違反しない食材)の専門店や、ケバブ料理の店が立ち並ぶ。確かにこれは、「イスラムタウン」といっても過言ではなさそう。



ケバブショップの横から1本奥の道へ進むと、雰囲気はよりディープに。周りはイスラム人ばかりで、飛び交う言葉も耳慣れないものばかり。この辺りから、ここが新大久保(というより日本)だとは思えなくなってきた。


また、雑居ビルの一角にはイスラム教の礼拝堂「モスク」も。このビルの前には灰皿が置いてあり、近辺のイスラム人が集まる社交場のようになっていた。筆者が訪れた際も、2人の男性と母娘が楽しそうに会話していた。

実はこの界隈、もう「イスラム横丁」「イスラム通り」という名が定着しているらしい。グーグルマップで上の名前を検索してみても、1発でこの通りが表示された。
新大久保には、様々な国の文化が息づいていた
しかし、イスラムタウンと化しているのはこの通りだけのようだ。メインストリートに当たる「大久保通り」や、新宿方面の「職安通り」は依然として韓国系の店ばかりが連なっており、イスラム系の店はほとんど見られなかった。

しかし、韓流も全盛期ほどの勢いはないようで、すでにシャッターが降りている店も散見された。

だが、新大久保周辺をもう少し散策してみると、そこに息づいているのは「韓流」や「イスラム」だけではないことが分かる。イスラム通りから歩いて1分ほどのところには、日本の神道を象徴する神社がある。大久保駅の方に少し足を延ばせば、そこには中華街が広がっていた。さらに、大久保駅のホームからは、プロテスタント系の教会も見えた。



こういったことを踏まえてみると、いまの新大久保は「韓流の街」ではなく「多国籍の街」と呼ぶのが正しいのかもしれない。