ちょっと怖い「宗教勧誘」体験談...「英会話教室に行ったら」「無理矢理寄付を」
「あなたは神を信じますか?」――街角で、また学校で、あるいは自宅に、はたまた知人から。皆さんもおそらく一度は、「宗教勧誘」に遭った経験はあるだろう。
信じる者にはありがたい教えかもしれないが、受ける方には往々にしてありがた迷惑なモノ。今回は、そうした宗教勧誘にまつわる体験談を集めた。
荷物運びを手伝ってくれたアメリカ人
6カ月の息子を背負っての買い物帰り。荷物の重さにすっかり疲れ果て、途中で休んでいると、2人組の若いアメリカ人男性が「May I help you?」と声をかけてきました。
少し不安はありましたが、厚意に甘えて荷物運びを手伝ってもらうことに。話してみると、近くの教会でボランティアをしているそうです。
「英語の勉強に興味はありませんか? 無料で教えています」
元々英会話には興味があったので、自宅に到着してから連絡先を教えてもらい、指定されたレッスンの日、教会に出かけました。
ところが薄暗い会場に待ち構えていたのは、頭を垂れて正座する数人の日本人(信者?)。明らかに普通ではない雰囲気で、想像していたキリスト教のイメージとも違います。そして、
「家族は好きか?」
「どうして好きなのか?」
「神は信じているか?」
などと質問責めに。怖くなったので、具合が悪くなったことにして逃げ出しました。(茨城県・20代女性)
勉強会やセミナーなどを誘い文句にするのは常套手段。タダより怖いものはない。
話は聞くけど入信はしません
転職後も定期的に会っていた、会社の元同僚。ある日、某宗教(有名な団体です)の信者だとカミングアウトされ、どんな宗教なのか、入信するとどんなメリットがあるのかについて語られました。
その日はパンフレットをもらって、それで終わったのですが、それからと言うものの、選挙のたびに教団が応援している候補者への投票を呼びかける電話がかかってくるように。さらに私が結婚してからは、その宗教の素晴らしさを説明するパンフレットが、彼女の手書き付箋(ふせん)付きで送られてくるなど、勧誘がさらに熱心になりました。
宗教にはまったく興味がないですが、彼女のことは好きなので、「話は聞くけど、入信する気はないよ」というスタンスで、友達付き合いを続けています。彼女も彼女で、最近は結構割り切った感じになってきました。(長野県・30代女性)
信じるも信じないもお互いの自由。こういう関係を築けるのは、ある意味理想的。
女子大生3人に付いて行ったら
「私たちは、より良い学生生活を支援する○○大学のサークルの者です。近くで会合をやっているのですが、よろしければ参加しませんか?」
30年以上前の話。同級生5人と下宿暮らしをしていた私(当時高校生)の部屋に、3人の女子学生が訪ねてきました。地元では有名な大学だったこともあり、私と同級生たちはノコノコ付いて行くことに。会場だという、下宿近くの平屋に案内されました。
通されたのは、12畳ほどの部屋です。私たち5人は真ん中に座らされ、十数人の学生たちに取り囲まれました。
「人のために行動しましょう!」
「神様は見ています!」
延々1時間話を聞かされた上、寄付を強要してきました。「このお金がないと、日曜日のご飯が食べられません」と断ったのですが、「必ず、誰かがご飯を食べさせてくれます」と訳の分からない一点張り。結局、3000円を差し出してようやく帰らせてもらいました。
聞くと、他の同級生も被害に遭ったと言います。その中から有志12人を集めて相手の大学に向かい、問題の学生たちを食堂で発見。衆人環視の中「お金を返してください!」と談判し、なんとか取り戻すことに成功しました。
その後、下宿先を通じて大学や高校にも連絡が行きわたり、町内には団体名と住所を書いて注意を呼びかける張り紙も出され、いつの間にか消滅していました。(熊本県・50代男性)
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