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コロッケそば人気、やっぱり「東高西低」? 「関東ローカル」説の真偽を探る

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2015.05.22 06:00
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いわゆる駅そばメニューの定番、「コロッケそば」の人気は高い。しかし関東ではともかく、それ以外の地域ではそれほどでもない、という見方もある。とくに関西では、あまり見かけないという意見も強い。

そこでJタウン研究所では、「コロッケそば」人気の実態はどうか、アリかナシかについて、都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数1570票、2015年1月19日~5月19日)。

「コロッケそば」、あなたはアリ?(Jタウンネット調べ)
「コロッケそば」、あなたはアリ?(Jタウンネット調べ)

結果が、上の円グラフだ。「アリ」は1063票、67.7%、「ナシ」は507票、32.3%だった。

「アリ」の占める率を、各県ごとに0~30%、31~50%、51~70%、71~100%と4段階に分け、比較を試みてみた。その結果を色分けすると、上のような日本地図になった。

色分けされた地図を見ると、「アリ」率が高い赤とオレンジの地域が全国に広がっている。すでにコロッケそばの「全国侵略」は完了していたのか、実際に食べたことがあまりない地域でも、「うまそう!」と思う人が結構多かったのか。

北海道から、甲信北陸、東海など、東日本エリアの「アリ」率は高いようだ。とくに関東に赤が集中しているのが目立つ。一方、近畿や中国、九州の一部など西日本エリアは、白と黄色が見られる。かなり大ざっぱではあるが、東は「アリ」率が高く、西は「アリ」率が低い、という傾向は確かにあるようだ。

コロッケそば(写真は編集部撮影)
コロッケそば(写真は編集部撮影)

東京の「アリ」率は当然高かった

まず東京都を見てみよう。「アリ」は71.7%、「ナシ」は28.3%だった。「アリ」派が圧倒的に多い。もちろん全国平均より高い。明治時代に東京で生まれた「コロッケそば」なので、当然といえば当然だろう。

東京都(Jタウンネット調べ)
東京都(Jタウンネット調べ)

次に神奈川県はというと、「アリ」は75.5%、「ナシ」は24.5%と、「アリ」率はさらに高い。

神奈川県(Jタウンネット調べ)
神奈川県(Jタウンネット調べ)

また埼玉は80%、千葉は72.5%と、首都圏の「アリ」率は相当に高い。新潟や山梨、さらに北海道、青森なども、同様の傾向が見られた。「コロッケそば」はアリ!という合唱が、東日本ではこだましている。

大阪人は「アリやん!」

一方、ここで大阪府を見てみよう。「アリ」は59%、「ナシ」は41%、「アリ」派が「ナシ」派を上まった。

大阪府(Jタウンネット調べ)
大阪府(Jタウンネット調べ)

大阪の「アリ」率59%は予想以上だったが、よく考えてみれば大阪ほど進取の精神に富んだ土地はない。新しいビジネスやサービスは、大阪発という場合が多い。「コロッケそば」も「アリやん!」と寛大に受け入れてくれたのかもしれない。

滋賀54.5%、奈良が60%、和歌山が50%と、近畿地方の「アリ」率はそこそこ高い。なかでも兵庫は72%と、関東並みに高かった。さすが神戸港をとおして海外の文化を取り入れてきたオープンマインドな土地柄だ。「コロッケそば」は関西でも充分に受け入れられそうだ。

しかし、例外だったのは京都府。「アリ」は36.7%、「ナシ」は63.3%だった。残念ながら、1000年の都の敷居は相当に高かった。

京都府(Jタウンネット調べ)
京都府(Jタウンネット調べ)

もう一つ「アリ」率が低い県の代表として、九州の福岡県を挙げておこう。「アリ」は46.7%、「ナシ」は53.3%で、「ナシ」派が「アリ」派を上まった。理由はよく分からない。ラーメンやうどん、おいしい麺は他にいろいろある、ということなのか。

福岡県(Jタウンネット調べ)
福岡県(Jタウンネット調べ)

全体的に「アリ」が健闘した一方、こうしてみるとやはり緩やかに「東高西低」の傾向を見て取ることができる。とはいえ、この結果を見る限りは、「コロッケそば」を受け入れる素地は十分にありそうだ。

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